国立大学等のキャンパス整備の在り方に関する検討会(第5回)議事要旨

日時

平成25年3月6日(水曜日)15時~17時

場所

文部科学省旧庁舎2階第1会議室

議題

  1. 検討会報告(案)の取りまとめ
  2. その他

出席者

(委員)古山主査,小林副主査,上野委員,澤野委員,鶴崎委員,中西委員,西村委員,山重委員,山田委員,齋藤特別協力者
(文部科学省)清木文教施設企画部長,長坂技術参事官,山下計画課長,笠原計画課整備計画室長,堀田企画官,阿部補佐 他

議事要旨 

○:委員の発言 ●:事務局の発言

(1)検討会報告(案)の取りまとめ

・事務局より,資料1~2に基づき,検討会報告(案)を説明。

○第4章1(1)に「ガバナンス」という言葉があるが,学長が国立大学法人の業務を総理するという意味で使用しているのであれば「マネジメント」の方が適切である。
○第4章1(3)「キャンパスのマネジメント」については,文部科学省がこれまで取り組んできた施設マネジメントとの違いが分かるように記載した方がよい。
○「キャンパスのマネジメント」については,“キャンパス空間のマネジメント”とした方がよい。
○日本の大学の中にはCO2の排出削減などに積極的に取り組んでいるところもあるので,そのことを第1章3(2)において触れておいた方がよい。
○欧米の大学では,学長のリーダーシップの下,政府の取組に先駆けて,社会をリードする取組を行っているが,日本の場合は,国の方針が出るまで消極的な対応を取る大学が多いように感じる。
○キャンパスの環境性能を評価する取組が,千葉大学などにおいて行われている。こうした取組やキャンパスの創造的再生に携わる人材育成を,例えば,技術的な知見のある国立教育研究所文教施設研究センターが後押ししていくことを期待している。
○都内の大学においては,東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」の導入を受け,地球温暖化対策を経営上の重要課題として考えている。
○キャンパス計画担当者が本報告書を見た場合,参考資料の方に関心がある。現実的な問題に対して,手掛かりとなる情報も必要である。
●キャンパスの創造的再生に向け,大学の各層に理解増進を図っていく必要がある。このため普及に当たっては本報告と「キャンパスマスタープランの手引き」や,別に取りまとめ中の事例集などと併せて広めていきたいと考えている。
○キャンパスの目指すべき方向性を示す第2章2「サステイナブル・キャンパスへの転換」とキャンパスづくりの留意事項を示す第3章2(3)「サステイナブル・キャンパスへの転換」及び同(4)「安全・安心な環境の確保」の内容について整合が取れていないため,修正が必要である。
●東日本大震災への対応は重要な要素であり,3章2の「サステイナブル・キャンパスへの転換」と「安全・安心な環境の確保」は書き分ける方向で第2章2の内容を見直したい。
○第4章1において,「愛着の醸成」が変更された経緯は何か。また,「ガバナンスの強化」と「キャンパスのマネジメントの推進」について,重複するところがあるので整理する必要がある。
●大学が取り組む内容として,個人の価値観に関する要素でそぐわないこと,また,各大学のトップマネジメントを一層推進するため,大学のガバナンスの充実・強化が必要であることなど国立大学等からの意見を踏まえ変更している。
○「愛着の醸成」は個人の価値観の問題ではなく,ビジネスの目標にもなるものであり,大学が愛着を醸成する戦略を立てることは大事なことである。
○第4章1(1)「ガバナンスの強化」は,トップダウンで創造的再生を行うものであるというイメージが強調されてしまう。みんなでつくり上げていくということが大事な要素である。
○第4章2(1)「人材育成」の「キャンパスの創造的再生に携わる職員等の育成」については,大学がやるべきことであり,国はそれを支援するという記載が適切である。
○例えば、緑がたくさんある大学においては,園芸分野の専門家の協力を得るなど,マネジメントの体制に専門家が入ることで,学内の理解や協力を得やすくなることがある。
○大学全体としてのアイデンティティーを守る仕組みを考えていくことも重要である。
○サステイナブルは幅広い意味をもつので,「サステイナブル・キャンパス」の具体的な内容を記載する必要がある。
○第2章において,学生,地域,次世代へのつながり,個性・特色の表象などを示しているので,第4章につなぐためには,「愛着」という言葉があった方がよい。
○第4章2(1)「人材育成」について,職員の部門間の異動を行うなどにより有効に活用していくことを記載してはどうか。
○本報告の職員とは,主に技術職員であり,事務職員とは異なるため,本報告では,他の部署,教員などとの協働により,キャンパスの創造的再生に取り組んでいくことを記載した方がよい。

・本日の議論に基づく修正については主査に一任することとし,了承された。 

(2)その他

・事務局より資料3に基づき,今後の日程について説明。

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)

-- 登録:平成25年04月 --