この章は,原位置における土の硬軟,締まり具合の相対値を知るとともに,試料を採取する目的で行う標準貫入試験に適用する。
標準貫入試験は,JIS A1219(標準貫入試験方法)によるほか,次による。
(1) 試験を行う位置及び深さは,特記による。
(2) 試験の測定間隔は,特記による。特記にない場合は,地盤面より1mの深さから1mごとに試験を行う。
(3) 機械ボーリングの施工は,2章の規定に準じる。
(4) 本打ちにおいて1回の貫入量が2cm以上となる場合は,約5cmの後打ちは省略してはならない。
(5) 打撃回数は,原則として貫入量10cmごとに記録する。
(6) 本打ちの打撃回数は,60回を限度とする。
(7) 打込み完了後ロッドを1回転以上してからサンプラーを静かに引き上げる。
(8) サンプラーにより採取した資料は,スライムの有無を確認し,採取深さ,試料の長さ及び色,におい,粒度,硬さ,締まりぐあい,湿潤状態, 混入物等の土質概要を記録した後,ビニール袋又は標本ビンに密閉して保管する。
成果品は,次のものを作成し,提出する。
(1) 試験の位置を示した案内図,平面図
(2) 試験結果をJIS A1219(標準貫入試験方法)の規定に従いボーリング柱状図表等に整理したもの
(3) 採取した試料の取扱いは,2章 2.1.5成果品に準じる。
この章は,軟弱地盤の原位置における土のコーン貫入抵抗を測定し,土の硬軟や締まり具合及び地層構成を判定する目的で行うオランダ式二重管コーン貫入試験に適用する。
オランダ式二重管コーン貫入試験は,JIS A1220(オランダ式二重管コーン貫入試験方法)によるほか,次による。
(1) 試験を行う位置及び探さは,特記による。
(2) 先端抵抗測定中又は外管圧入中に貫入抵抗が著しく変化する場合は,その深度も測定して記録する。
(3) 計画深度に達する前に,礫などにあたり試験が不可能になった場合は,監督職員と協議する。
成果品は,次のものを作成し,提出する。
(1) 試験の位置を示した案内図,平面図
(2) 試験結果をJIS A1220(オランダ式二重管コーン貫入試験方法)の規定 に従い整理したもの
この章は,比較的浅い原位置地盤における土の静的貫入抵抗を測定し,土の硬軟や締まり具合及び地層構成を判定する目的で行うスウェーデン式サウンディング試験に適用する。
スウェーデン式サウンディング試験は,JIS A1221(スウェーデン式サウンディング試験方法)によるほか,次による。
(1) 試験を行う位置及び探さは,特記による。
(2) 試験中のスクリューポイントの抵抗と貫入中の摩擦音等により土質を推定し,可能な場合は,その土質名と深度を記録する。
(3) 試験の終了後,地下水が認められた場合は,可能な限り水位を測定して記録する。
(4) 計画深度に達する前に,礫などにあたり試験が不可能になった場合は,監督職員と協議する。
成果品は,次のものを作成し,提出する。
(1) 試験の位置を示した案内図,平面図
(2) 試験結果をJIS A1221(スウェーデン式サウンディング試験方法)の規 定に従い整理したもの
この章は,浅い軟弱地盤において人力により原位置における土の静的貫入抵抗を測定し,土の硬軟や締まり具合を判定する目的で行うポータブルコーン貫入試験に適用する。
ポータブルコーン貫入試験に使用する器具は,単管式のポータブルコーンペネトロメーターを標準とし,試験方法は,JGS 1431(ポ ータブルコーン貫入試験方法)によるほか,次による。
(1) 試験を行う位置及び探さは,特記による。
(2) 貫入方法は,原則として人力による静的連続圧入方式とする。
(3) 貫入速度は,1cm/secとし,貫入量10cmごとに貫入抵抗を測定して記録する。
(4) 予定深度に達しないで試験が不可能となった場合は,位置を変えて再度試験を行う。
(5) 試験の最大深度は,原則として3mまでとする。
成果品は,次のものを作成し,提出する。
(1) 試験の位置を示した案内図,平面図
(2) 測定位置ごとのコーン貫入抵抗測定値等をJGS 1431(ポータブルコーン 貫入試験方法)の規定に従い整理したもの
大臣官房文教施設企画部
-- 登録:平成23年05月 --