量子ビーム

(5)J-PARCのこれから

 J-PARCは、中性子をはじめミュオンやニュートリノ、K中間子といった様々な種類の二次粒子ビームを利用できる実験環境が集まった、世界で唯一の研究拠点です。この実験環境の魅力を更に高めることで、科学的にも社会的にもインパクトの大きな成果をこれまで以上に生み出していくことが期待されています。
 例えば、軽い元素を見るのが得意な中性子ビームを使って、水素燃料電池の研究開発が進めば、より高性能な燃料電池自動車を低コストで作ることができるなど、水素エネルギー社会の実現に近づくかもしれません。また、中性子やミュオンビームを使って物質の磁気構造を調べ、新しい磁性材料を作ることで、リニアモーターカーが全国を結ぶようになるかもしれません。
 こうした期待に応えるため、これからも、変化する利用者のニーズに対応できるビームラインを整備したり、利用者の支援メニューを充実させたりするなど、J-PARCの利用環境が更に魅力的なものになるよう取り組んでいきます。

J-PARCのこれから

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科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子研究推進室

(科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子研究推進室)

-- 登録:平成24年02月 --