平成29年11月7日(火曜日)15時00分~17時00分
明治記念館1階「曙の間」
委員 |
青木周司 |
国立大学法人東北大学大学院理学研究科附属大気海洋変動観測研究センター長 |
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池島大策 |
早稲田大学国際教養学部教授 |
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石丸隆 |
国立大学法人東京海洋大学船舶・海洋オペレーションセンター特任教授(東京海洋大学名誉教授) |
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江淵直人 |
国立大学法人北海道大学低温科学研究所所長・教授 |
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大城和恵 |
社会医療法人孝仁会北海道大野記念病院医師 |
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瀧澤美奈子 |
科学ジャーナリスト |
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藤井理行 |
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所名誉教授 |
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田中正朗 |
文部科学省研究開発局長 |
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村上広史 |
国土地理院長(代理:飛田測地部長) |
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橋田俊彦 |
気象庁長官(代理:長谷川観測部長) |
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中島敏 |
海上保安庁長官(代理:仙石海洋調査部長) |
幹事 |
粂川泰一 |
日本学術会議事務局参事官(審議第二担当) |
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布施田英生 |
総務省国際戦略局技術政策課長(代理:中越企画官) |
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平和昌 |
国立研究開発法人情報通信研究機構電磁波研究所長(代理:菅谷企画室長) |
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西浦博之 |
外務省国際協力局地球環境課長(代理:保苅課長補佐) |
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大山真未 |
文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当) |
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阿蘇隆之 |
文部科学省研究開発局海洋地球課長 |
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中村卓司 |
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所長 |
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榎本浩之 |
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所副所長 |
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野木義史 |
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所副所長 |
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井上清和 |
水産庁増殖推進部研究指導課長(代理:船本研究管理官) |
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奈良野太 |
経済産業省産業技術環境局総務課長 |
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鎌田高造 |
国土地理院企画部長(代理:鵜生川企画部国際課長) |
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黒沢敏行 |
気象庁総務部総務課長(代理:荻原観測部計画課南極観測事務室長) |
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島田勘資 |
海上保安庁総務部政務課長(代理:長屋海洋情報部海洋調査課長) |
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奥田直久 |
環境省自然環境局自然環境計画課長(代理:中野課長補佐) |
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中西礎之 |
防衛省人事教育局人材育成課長 |
オブザーバー |
土井浩一郎 |
第59次南極地域観測隊長(兼夏隊長) |
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木津暢彦 |
第59次南極地域観測隊副隊長(兼越冬隊長) |
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赤塚祐史朗 |
水産庁資源管理部国際課課長補佐(企画班担当) |
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宮﨑好司 |
「しらせ」艦長 |
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岳本宏太郎 |
防衛省海上幕僚監部防衛部運用支援課南極観測支援班長 |
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中田薫 |
国立研究開発法人水産研究・教育機構理事 |
事務局 |
小酒井克也 |
文部科学省研究開発局海洋地球課極域科学企画官 |
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土井大輔 |
文部科学省研究開発局海洋地球課課長補佐 |
(1)各委員会等の審議状況について(事務局)
(2)第29回南極観測実施責任者評議会(COMNAP)の概要について(国立極地研究所)
(3)第58次越冬隊の現況について(国立極地研究所)
(4)平成29年度外国基地派遣について(事務局及び国立極地研究所)
(5)平成29年度「しらせ」年次検査について(防衛省)
(6)南極輸送支援ヘリコプター3号機の横転事故について(防衛省)
(7)第59次南極地域観測隊員名簿について(事務局)
(8)平成30年度南極地域観測事業概算要求の概要について(事務局)
(1)南極地域観測第Ⅷ期6か年計画外部評価書(案)について、外部評価委員会主査代理より説明があり、原案のとおり了承された。
(2)第59次南極地域観測隊行動実施計画(案)について、国立極地研究所及び防衛省より説明があり、原案のとおり了承された。
(3)第59次南極地域観測隊同行者候補者(案)について、事務局より説明があり、原案のとおり了承された。
(4)第59次南極地域観測隊公開利用研究・継続的国内外共同観測(案)について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
(5)南極条約第7条5に基づく事前通告のための電子情報交換システム(EIES)について、外務省より説明があり、原案のとおり了承された。
(6)第60次南極地域観測隊長・副隊長候補者(案)について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
「報告事項」及び「審議事項」に係る主な意見は次のとおり。
【石丸委員】
フランスやオーストラリアが砕氷船を建造とあるが、ウィルクスランド沖の観測で協働しており興味があるので、情報があったら教えていただきたい。
【野木副所長】
現状ではそういう活動があるという報告のみであったので、徐々にその形やどれぐらいの年度で出てくるといったことがわかった段階で、改めて御報告したい。
【池島委員】
フランス人研究者がイギリスの基地に行かれることについて、法的な関心があるのだが、フランス国籍の方が極地研究所の特任研究員になっており、そこから日本の観測事業に参加して、外国基地派遣という形でイギリスの基地に行く。これに当たっては、何かあった場合にはイギリスの法律が適用されるとか、受け入れその他で何らかの了解事項等を結んでいるのか。また、日本政府やフランスも何らかの形で関与してくるのか。
【野木副所長】
南極条約の下で活動をしているということと、今回は日本からイギリスに基地派遣するということで向こうが受け入れる形で進んでいる。そのため、フランスはここでは関与しない。今後、国際連携という形での日本・フランス・イギリスの共同研究には発展していく可能性はあるが、今回はイギリスの受け入れとこちらの合意で外国人派遣を行う形で進めている。
【藤井委員】
93号機の事故の今後への影響はあるのか。
【中西人材育成課長】
現状大破のため、修理の能否、これを生かしてそのまま使うか、あるいは代替のような形があり得るのかどうかというところも含めて、今後の評価であり、整理ができれば改めて御報告したい。
今回の派遣は2機体制を確保しており、いろいろな工夫によって影響のないようにしたいが、これについても精査してから御報告したい。
【青木委員】
59次隊は過去最大数とのことだが、人数が増えたのはどの部分か。
【土井第59次隊長】
隊員数73名は過去最多で、それに加え同行者も26名いる。今回、6件の公開利用研究を行うが、そのうちの4件については実際に研究者が行って研究するので、その部分も増えた要因かと思う。
【青木委員】
観測の内容が増えて、参加隊員の要望を全て満たすというのは非常に大変なことだと思うが、無理のないように行動していただきたい。
【江淵委員】
「外国人研究者(交換科学者)」と「外国人研究者」の違いは。
【野木副所長】
スイス人研究者は、南極条約の下で公式外交ルートで受け入れ要請があり、アメリカ人研究者は、外交ルートを通していないという違い。
【藤井委員】
南極観測隊長・副隊長は単なるリーダーシップだけではなくて、観測事業の意義等に対する理解も重要な条件。お二人とも十分な学問的な背景やそういうことへの理解、またリーダーシップをとれる十分な質も持っており、隊長・副隊長としての資質・条件を十分に兼ね備えていると思う。
事務局より、次回の総会は、来年6月を予定しており、それまでの間、緊急を要する案件などについては、本部連絡会において御審議いただく旨の連絡があった。
――了――
研究開発局海洋地球課