平成28年11月10日(木曜日)15時00分~17時00分
明治記念館2階 鳳凰の間
委員 |
青木周司 |
東北大学大学院理学研究科附属大気海洋変動観測研究センター長 |
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石丸 隆 |
東京海洋大学海洋観測支援センター 特任教授(東京海洋大学名誉教授) |
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大城和恵 |
社会医療法人北海道大野記念病院 医師 |
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瀧澤美奈子 |
科学ジャーナリスト |
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藤井理行 |
情報・システム研究機構国立極地研究所 名誉教授 |
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山口 一 |
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授 |
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駒形健一 |
日本学術会議事務局長(代理:竹井事務局次長) |
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田中正朗 |
文部科学省研究開発局長 |
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村上広史 |
国土地理院長(代理:長谷川防災企画調整官) |
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橋田俊彦 |
気象庁長官(代理:隅観測部長) |
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中島 敏 |
海上保安庁長官(代理:長屋海洋情報部海洋調査課長) |
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深山延暁 |
防衛省人事教育局長(代理:中山人材育成課人材育成班長) |
幹事 |
平 和昌 |
国立研究開発法人情報通信研究機構電磁波研究所長 |
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西浦 博之 |
外務省国際協力局地球環境課長(代理:保苅地球環境課課長補佐) |
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林 孝浩 |
文部科学省研究開発局海洋地球課長 |
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白石和行 |
情報・システム研究機構国立極地研究所長 |
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中村卓司 |
情報・システム研究機構国立極地研究所副所長 |
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榎本浩之 |
情報・システム研究機構国立極地研究所副所長 |
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野木義史 |
情報・システム研究機構国立極地研究所副所長 |
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竹葉有記 |
水産庁増殖推進部研究指導課長(代理:藤本水産研究専門官) |
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渡邉正嘉 |
経済産業省産業技術環境局産業技術政策課長(代理:鎌田産業技術政策課総括係長) |
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鎌田高造 |
国土地理院企画部長(代理:阿久津企画部国際課課長補佐) |
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北野喜則 |
気象庁総務部総務課長(代理:荻原南極観測事務室長) |
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石井昌平 |
海上保安庁総務部政務課長(代理:佐藤海洋調査課課長補佐) |
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奥田直久 |
環境省自然環境局自然環境計画課長 |
オブザーバー |
松山優治 |
電気通信大学 幹事 |
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東久美子 |
科学官(研究開発局) |
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宮﨑好司 |
防衛省海上幕僚監部防衛部運用支援課南極観測支援班長 |
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大鋸寿宣 |
しらせ艦長 |
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本吉洋一 |
第58次南極地域観測隊長 |
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岡田雅樹 |
第58次南極地域観測隊越冬隊長 |
事務局 |
小酒井克也 |
文部科学省研究開発局海洋地球課極域科学企画官 |
(1)前回議事について(事務局)
(2)各委員会等の審議状況について(事務局)
(3)南極条約に関係する諸会議の報告について(外務省、国立極地研究所)
(4)第57次越冬隊の現況について(国立極地研究所)
(5)(1)平成28年度「しらせ」の年次検査について(防衛省)
(2)「しらせ」4号主機の故障原因と再発防止対策について(防衛省)
(6)第58次南極地域観測隊員名簿について(事務局)
(7)平成29年度南極地域観測事業概算要求の概要について(事務局)
(1)第58次南極地域観測隊の行動実施計画案について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
(2)第58次南極地域観測隊同行者候補者案について、事務局より説明があり、原案のとおり了承された。
(3)第58次南極地域観測隊公開利用研究・継続的国内外共同観測案について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
(4)平成28年度外国基地派遣の概要案について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
(5)南極条約第7条5に基づく事前通告のための電子情報交換システム(EIES)について、外務省より説明があり、原案のとおり了承された。
(6)第59次南極地域観測隊長・副隊長候補者案について、国立極地研究所より説明があり、原案のとおり了承された。
「審議事項」に係る主な意見は次のとおり。
【青木委員】
今回設営で太陽光発電の設備を持っていき、できるだけ南極の省電力を図るとともに、そういった石油以外の発電による電力供給に努力されているというのは、非常に大切なことだと思う。
その中で、太陽光発電は夏の期間しか電力供給できないので、以前、風力発電などの装置もテスト的に昭和基地に設置されて、いろいろ御検討されたように思うが、その後風力発電に関してはどのようになって、今後どのようにしていく計画か。
【本吉第58次隊長】
現在、風力発電機を2機、昭和基地に持ち込んで、稼働している。今後この数を増やしていき、当初計画はたしか5台設置し、なるべく化石燃料の消費を抑えるという方向で、今努力しているところ。
【青木委員】
大変すばらしいことだと思っていて、南極昭和基地でも電力をできるだけ化石燃料に依存しないような形で、少しでも導入して、今後続けていただければと思う。
【藤井委員】
第9期の初年度の計画として、科学的なプログラム、それから設営オペレーションの計画、大変丁寧にさらに意欲的に組み立てられていると思う。
その中で、今年AFoPSのサイエンスチームの南極派遣があり、インドネシア、モンゴル、タイの研究者を派遣する。これは遣なのか、受け入れなのか。
それからアジアのこうした南極を実施していない国の研究者を日本が受け入れるというのは、大変重要なことではないかと思う。南極に行くことで、やはり南極からグローバルな物の見方ができる、その分、南極経験の余りない国にとってみれば、科学的に大きなインパクトを与えるいい計画だと思う。
58次に引き続き、今後もこうしたサイエンスチームの受け入れや派遣を続けていただき、アジアの国の中での科学面でのリーダーシップを発揮していただけるといいかと思う。
【本吉第58次隊長】
今回は日本の隊がアジアの若手研究者を受け入れる。今回は地質調査ということで、地質の研究者を受け入れるが、将来的にはほかの分野にも是非拡大していきたいということで、AFoPSとの連携の下に始めた経緯がある。
【白石幹事(国立極地研究所長)】
今回、まだ南極観測を国の事業として始めていない参加国から研究者を出してくれたが、中でもタイに関しては日本は10年近く前から受け入れており、そしてその結果、今年SCAR総会で、アソシエートメンバーとしてタイが登録したということで、行く行くはフルメンバーになり、そして彼ら自身の観測隊を作ると聞いているが、そういうことに日本の南極観測事業が協力できたのは、とてもいいことだと考えている。
事務局より、次回の総会の日程については、来年6月を予定していることについて連絡があった。
――了――
研究開発局海洋地球課