評価方針(案)

1. 基本的考え方

「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針」(平成29年4月1日文部科学大臣決定)に基づき、評価を実施する。

2. 評価対象

南極地域観測第8期6か年計画に基づき実施された研究観測、基本観測、設営計画等を評価対象とする。

3. 評価の観点

(1)観測計画等

【必要性(重要性、緊急性)】
 ・独創性、先導性など学術の水準を高められたか
 ・観測において国際連携の強化が図られたか
・学際的、融合的研究など分野横断的連携の促進が図られたか等

【有効性】
 ・観測によって得られた成果等が他の研究にどの程度影響を与えたか
 ・観測によって得られた成果等が国内外においてどの程度貢献できたか
・国際貢献を通じて我が国のプレゼンスを高めたか等

【効率性】
 ・観測の実績・成果が計画に照らしてどの程度得られたか
 ・観測において観測船や基地などの観測事業プラットフォームの効率的・効果的な活用が図られたか等

(2)設営計画等

 ・設営等の実績が計画に照らしてどの程度達成できたか等

4. 評価方法

(1)観測計画等

【手順1】実施機関において、評価項目ごとに、3(1)に記述されている観点から自己点検を行い、その結果を記述する。なお、重点研究観測、一般研究観測及び基本観測については、中間評価結果を踏まえ、自己点検を行う。
【手順2】本委員会において、評価項目ごとに、自己点検結果等を踏まえ、次の評価基準に基づき、SABCで評価を行い、その評価とした理由を附記する。

S:計画をはるかに上回った実績・成果を上げている
A:計画を上回った実績・成果を上げている
B:計画通りの実績・成果を上げている
C:計画を下回っている

(2)設営計画等

【手順1】実施機関において、評価項目ごとに、3(2)に記述されている観点から自己点検を行い、その結果を記述する。
【手順2】本委員会において、評価項目ごとに、自己点検結果等を踏まえ、次の評価基準に基づき、SABCで評価を行い、その評価とした理由を附記する。

S:計画をはるかに上回った実績・成果を上げている
A:計画を上回った実績・成果を上げている
B:計画通りの実績・成果を上げている
C:計画を下回っている 

(参考)評価項目一覧

研究観測

重点研究観測
 「南極域から探る地球温暖化」
サブテーマ(1):南極域中層・超高層大気を通して探る地球環境変動
サブテーマ(2):南極海生態系の応答を通して探る地球環境変動
サブテーマ(3):氷期-間氷期サイクルから見た現在と将来の地球環境
一般研究観測
宙空圏気水圏地圏生物圏
萌芽研究観測
気水圏地圏生物圏

基本観測

定常観測
1)電離層観測(情報通信研究機構)
2)気象観測(気象庁)
3)測地観測(国土地理院)
4)海洋物理・化学観測(文部科学省)
5)海底地形調査(海上保安庁)
6)潮汐観測(海上保安庁)

モニタリング観測
1)宙空圏変動のモニタリング
2)気水圏変動のモニタリング
3)地殻圏変動のモニタリング
4)生態系変動のモニタリング
5)地球観測衛星データによる環境変動のモニタリング

公開利用研究の導入


設営計画の概要
昭和基地の再生可能エネルギー活用と環境保全対策
基地の用途別敷地区分(ゾーニング)と建物の適切な配置
安全に配慮した基盤整備
内陸基地の再構築及び輸送力の拡充

観測支援体制の充実

・観測隊の安全で効率的な運用
・航空機の利用
・海洋観測プラットフォームの発展

情報基盤及びデータベースの整備・充実と情報発信

国際的な共同観測の推進

国民の理解増進・教育活動の充実

・国民の理解増進
・教育活動の充実


※評価は、下線部の項目ごとに行う。

お問合せ先

研究開発局海洋地球課