ITER計画

(1)目的

  エネルギー問題と環境問題を根本的に解決するものと期待される核融合エネルギーの実現に向け、国際約束に基づき、核融合実験炉 ITERの建設・運転を通じて、核融合エネルギーの科学的・技術的実現性の確立を目指します。

(2)参加極

  日本、欧州、米国、ロシア、中国、韓国、インド

(3)建設地

  フランス、サン・ポール・レ・デュランス市(カダラッシュ)
ITER建設地
 ITER建設地(2020年2月)

(4)イーター協定について

  「イーター事業の共同による実施のためのイーター国際核融合エネルギー機構の設立に関する協定」(※外務省ウェブサイトへリンク)
  「イーター事業の共同による実施のためのイーター国際核融合エネルギー機構の特権及び免除に関する協定」(※外務省ウェブサイトへリンク)
    (参考)「2005年6月28日モスクワでのイーター閣僚級会合におけるイーター交渉の参加極代表による共同宣言」
  

2006年11月 ITER協定署名の模様の写真
《2006年11月 ITER協定署名》

2007年10月 協定発効を受けたITER機構の設立
《2007年10月 協定発効を受けたITER機構の設立》
(写真提供:ITER機構)


(5)計画

  運転開始:2025年12月、核融合運転:2035年12月

(6)各極の分担

建設期

欧州 日本 米国 ロシア 中国 韓国 インド
45.5% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1%

運転期

欧州 日本 米国 ロシア 中国 韓国 インド
34% 13% 13% 10% 10% 10% 10%

(7)核融合の方式

  トカマク型磁気核融合方式

(8)核融合熱出力

  50万kW(キロワット)

  発電実証はしない。ITERで核融合エネルギー利用の科学的・技術的実証がなされた後、原型炉における発電実証段階を目指す。

《ITER模式図》

ITER模式図

お問合せ先

研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付

(研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付)