科学研究費助成事業における平成30年4月1日以降のエフォート管理について

事務連絡
平成30年3月22日

科学研究費助成事業事務担当者 殿

文部科学省研究振興局学術研究助成課
独立行政法人日本学術振興会研究事業部


科学研究費助成事業における平成30年4月1日以降のエフォート管理について

 
 「競争的資金の適正な執行に係る指針」(※1)に基づき、エフォート(※2)については、競争的資金の過度の集中を排除する観点から、これまで応募書類等に記載するとともに、研究課題の採択後も変更が生じた場合は、府省共通研究開発管理システム(以下「e-Rad」という。)の登録情報を修正していただいているところです。
 この度、平成29年3月の会計検査院からの指摘(※3)を踏まえるとともに、交付申請書等の記載内容を見直し、エフォートの管理をe-Radに一元化するなどの利便性の向上を図り、これらについて平成30年4月1日より下記のとおり実施することとします。
 各機関の事務担当者においては、下記について、貴機関所属の研究者に周知くださいますようお願いします。
(※1)競争的資金制度について(http://www8.cao.go.jp/cstp/compefund/index.html)
(※2)研究者の全仕事時間に対する当該研究の実施に必要とする時間の配分割合(%)
(※3)会計検査院法第30条の2の規定に基づく報告書「各府省等における研究開発事業の実施状況等について」(http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/h290329_2.html)




 1 政府の競争的資金制度等のエフォートについては、e-Radにおいて管理することとされており、全てのエフォートの修正等はe-Radで行うこととなっております。このため、平成30年4月1日より科学研究費助成事業においては、エフォートの管理をe-Radにおいて一元的に行うこととし、交付申請書等からエフォートに係る記入欄を削除し、交付内定後のエフォートの修正等の手続きを全てe-Rad上で行っていただくこととします。

 2 e-Radによるエフォート管理の一元化に伴い、科学研究費助成事業における交付内定通知日の時点で、交付内定を受けた研究課題の研究代表者・研究分担者のうち、e-Rad上でエフォートの合計が100%を超過している研究者(以下「超過者」という。)には、その旨を連絡する予定です。(連絡の方法は参考1参照)
 エフォートの合計が100%を超過しているとの連絡があった際は、交付申請書の提出までにe-Radに登録されているエフォートを修正してください。超過者が研究代表者又は研究分担者として参画している研究課題については、エフォートが100%を超過している状態が解消されるまで、交付決定を行わないこととします。

 3 研究分担者を追加する手続きにおいても、追加される予定の研究分担者本人にe-Radにエフォートを登録するよう連絡する予定です。(連絡の方法は参考2参照)
  追加される研究分担者のエフォートはe-Radでは暫定的に0%と登録されていますので、速やかに当該研究課題に係るエフォートを確認し、実際のエフォートを登録してください。当該研究課題に係る実際のエフォートが登録されないと、研究分担者追加の承認(交付申請書において研究分担者を追加する場合は、交付決定)を行いませんので、留意ください。


【備考】
 交付内定後のエフォート管理はe-Radに一元化されますが、応募時のエフォート(研究計画調書に記載のエフォート)については、これまでどおり科研費電子申請システム(以下「電子申請システム」という。)における入力が必要です。応募時にエフォートの合計が100%になるよう入力していただきますが、e-Radとの関係において、当該応募研究課題のエフォートのみが、電子申請システムからe-Radに自動的に連携することとしています。


参考1:超過者に対する交付内定通知日以降の連絡方法(予定)
・ 交付内定日以降、速やかに超過者及び超過者が参画する課題の研究代表者へe-Radからメール送信
・ 修正状況に応じて、超過者及び超過者が所属する機関の事務担当者へメール送信等による連絡(必要に応じ電話等による連絡を行う可能性があります)
・ 電子申請システムにおいても、超過者及び超過者が参画する課題の研究代表者に注意喚起のメッセージを表示(所属研究機関は、エフォート修正課題を検索できます)

参考2:研究分担者に対する連絡方法(予定)
・ 研究分担者を追加する申請が電子申請システムに送信された後、追加される研究分担者本人へe-Radからメール送信(交付申請書による研究分担者追加を含む、以下同じ)
・ 修正状況に応じて、追加される研究分担者及び追加される研究分担者が所属する機関の事務担当者へメール送信等による連絡(必要に応じ電話等による連絡を行う可能性があります)
・ 電子申請システムにおいても、研究代表者に注意喚起のメッセージを表示(所属研究機関は、エフォート修正課題を検索できます)
 


【本件連絡先】
○科学研究費助成事業におけるe-Radに関すること
 エフォートの修正方法に関すること
 文部科学省 研究振興局学術研究助成課
 科学研究費第一・二係 03-5253-4111(内線4087)

○科研費電子申請システムに関すること
 独立行政法人 日本学術振興会研究事業部
 研究助成企画課 システム管理係 03-3263-1107


お問合せ先

研究振興局学術研究助成課