科学研究費補助金(特別推進研究、特定領域研究)に係る中間・事後評価について

科学技術・学術審議会学術分科会
科学研究費補助金審査部会

 科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会は、特別推進研究の研究課題及び特定領域研究の研究領域について、研究経過・成果等の状況を把握し、その後の研究の更なる発展に資するために、「科学研究費補助金における評価に関する規程」(平成14年11月科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会決定)の規定に基づき、中間・事後評価を行った。
 各研究種目における中間・事後評価の概要は次のとおりである。

1.特別推進研究

 特別推進研究は、「国際的に高い評価を得ている研究をより一層推進するために、研究費を重点的に交付することにより、格段に優れた研究成果が期待される一人又は比較的少人数の研究者で組織する研究計画」を対象としており、研究期間は3~5年間である。
 研究期間のうち初年度と最終年度を除く時期に中間評価を、研究期間終了後に事後評価を行うこととしている。

(1)中間評価(対象研究課題数…47)

 中間評価に係る調査は、人文・社会系、理工系、生物系の各委員会において行うこととしており、中間評価の方法は、研究課題の研究期間に応じて現地調査及び合議、又はヒアリング及び合議により行うこととしている。
 現地調査を5~8月の間に実施し、委員会を下記のとおり開催して、現地調査報告又はヒアリングを行った後、合議により委員会としての調査結果をまとめた。

人文・社会系委員会 9月25日
理工系委員会 9月18~19日
生物系委員会 9月11~12日

 以上の調査結果に基づき、11月20日に開催した審査部会で審議した結果、各研究課題の評価は以下のとおりである。

A  「現行のまま推進すればよい」 45研究課題
A-「努力の余地がある」 2研究課題
B  「一層の努力が必要である」 該当なし
C  「研究費の減額又は助成の停止が適当である」 該当なし

(2)事後評価(対象研究課題数…14)

 事後評価に係る調査は、人文・社会系、理工系、生物系の各委員会において行うこととしており、事後評価の方法は、ヒアリング及び合議により行うこととしている。
 調査のため委員会を下記のとおり開催し、ヒアリングを行った後、合議により委員会としての調査結果をまとめた。

人文・社会系委員会 9月25日
理工系委員会 10月22~23日
生物系委員会 10月17日

 以上の調査結果に基づき、11月20日に開催した審査部会で審議した結果、各研究課題の評価は以下のとおりである。

A+「期待以上の研究の進展があった」 4研究課題
A  「期待どおり研究が進展した」 8研究課題
B  「期待したほどではなかったが一応の進展があった」 2研究課題
C  「十分な進展があったとは言い難い」 該当なし

2.特定領域研究

 特定領域研究は、「我が国の学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域、地球規模での取り組みが必要な研究領域、社会的要請の特に強い研究領域を特定して、一定期間、研究の進展等に応じて機動的に推進し、当該研究領域の研究を格段に発展させること」を目的とした研究種目であり、研究領域の設定期間は3~6年間である。
 研究領域の設定期間に応じて定めた時期に中間評価を、設定期間終了後に事後評価を行うこととしている。

(1)中間評価(対象研究領域数…36)

 中間評価に係る調査は、人文・社会系、理工系、生物系、がん領域評価、ゲノム領域評価、脳領域評価の各委員会において行うこととしており、中間評価の方法は、ヒアリング及び合議により行うこととしている。
 調査のため委員会を下記のとおり開催し、ヒアリングを行った後、合議により委員会としての調査結果をまとめた。

人文・社会系委員会 9月25日
理工系委員会 9月18~19日
生物系委員会 9月11~12日
がん領域評価委員会 9月21日
ゲノム領域評価委員会 9月6日
脳領域評価委員会 9月14日

 以上の調査結果に基づき、11月20日に開催した審査部会で審議した結果、各研究領域の評価は以下のとおりである。

A  「現行のまま推進すればよい」 30研究領域
A-「努力の余地がある」 4研究領域
B  「一層の努力が必要である」 2研究領域
C  「研究費の減額又は助成の停止が適当である」 該当なし

(2)事後評価(対象研究領域数…20)

 事後評価に係る調査は、人文・社会系、理工系、生物系の各委員会において行うこととしており、事後評価の方法は、ヒアリング及び合議により行うこととしている。
調査のため委員会を下記のとおり開催し、ヒアリングを行った後、合議により委員会としての調査結果をまとめた。

人文・社会系委員会 9月25日
理工系委員会 10月22~23日
生物系委員会 10月17日

 以上の調査結果に基づき、11月20日に開催した審査部会で審議した結果、各研究領域の評価は以下のとおりである。

A+「期待以上の研究の進展があった」 5研究領域
A  「期待どおり研究が進展した」 8研究領域
B  「期待したほどではなかったが一応の進展があった」 7研究領域
C  「十分な進展があったとは言い難い」 該当なし

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研究振興局学術研究助成課

-- 登録:平成23年03月 --