平成10年度 | 136,000千円 |
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平成11年度 | 100,000千円 |
平成12年度 | 13,000千円 |
平成13年度 | 11,000千円 |
平成14年度 | 11,000千円 |
本特別推進研究での重要な成果の一つに、超低温・高磁場・超高真空の複合極限環境下で原子分解能をもって作動する、世界的にもユニークな超低温走査トンネル顕微鏡の開発に成功したことがある。研究代表者の福山は、本研究終了後、この装置を活用して以下の(ア)に示すような低温電子物性研究を発展させた。また、(イ)に示す2次元ヘリウム3の新しい量子相の研究を継続し、これを強相関2次元フェルミ系のモデル物質と位置づけて、他の電子系強相関物質との研究融合を進展させた。一方、研究分担者の樽茶は、半導体ナノ構造(零次元、1次元電子構造)のミクロな量子状態の検出と制御を継続発展させ、(ウ)に示す量子ドットのスピンを用いた固体量子情報処理の基礎となる物理と技術の開発、(エ)に示す量子結合系を中心とした、固体物理の中で最も重要とされる「電子相関と量子コヒーレンスの物理」の探究を目標に研究を進めてきた。
さらに、本特別推進研究で構築した福山グループと樽茶グループの協力体制を活かして本研究終了後も共同研究を継続し、半導体表面の2次元電子系の磁場中走査トンネル分光(STS)観測や、ごく最近では、日本で初めてグラフィン(グラファイトの単原子シート)試料の作成とその量子ホール伝導度の測定に成功した。
一方、研究分担者の樽茶は、半導体ナノ構造(零次元、1次元電子構造)のミクロな量子状態の検出と制御を継続発展させ、量子ドットのスピンを用いた固体量子情報処理の基礎となる物理と技術の開発、及び量子結合系を中心として、固体物理の中で最も重要とされる「電子相関と量子コヒーレンスの物理」の探究を目標に研究を進めてきた。具体的な発展は以下の通りである。
他約50件
他約30件
調査日 2008年2月14日
-- 登録:平成21年以前 --