科学研究費補助金に係る歳出予算の繰越しの取扱いについて(通知)−別紙1:科学研究費補助金における繰越し事由ごとの具体例

別紙1

科学研究費補助金における繰越し事由ごとの具体例

(研究方式の決定の困難)

1    ○○に関する材料の研究開発において競争関係にある○○研究所の開発した材料が、当初予見していた○○の条件下であっても、全く別の内的要因により十分な強度を保つことができず事故に至ることが報告され、○○研究所が開発した材料と同程度以上の世界最高水準の厳しい条件下で現在研究している材料についても、○○条件の克服だけでは、十分に信頼性の高い材料開発が困難であることが明らかとなり、研究方式を再検討する必要が生じ、この検討に不測の日数を要したため、年度内完了が困難となった。

(計画に関する諸条件)

2    ○○に関する国際シンポジウムを○月に開催する予定でいた。その際、海外招へい研究者に講演を依頼し、また本人からの同意を得ていたが、開催直前になって自己都合により欠席することとなった。この研究者は○○の研究に関し国際的に著名な研究者であり、同研究者の講演なしにシンポジウムを開催することはできないため、翌年度にシンポジウムを延期し、再度日程調整等の必要が生じたことから、年度内完了が困難となった。

3    予定していた○○国○○研究機関における、○○に関する国際共同研究において、○○国内における○○の事故により、相手方より共同研究について○ヶ月延期してほしい旨依頼があり、年度内完了が困難となった。

(気象の関係)

4    ○○地方における○○に関する研究において野外調査を予定していたが、台風による土砂崩れで幹線道路が寸断されたため、当該幹線道路の復旧を待って野外調査を実施する必要が生じたため年度内完了が困難となった。

(資材の入手難)

5    ○○に関する研究に係る装置の運転に必要な○○について、物品供給契約を○○株式会社との間で締結していたが、当該会社の工場が○○により被害を受け、その復旧に予想以上の日数を要し、当該部品の納入が約○ヶ月遅れることとなり、年度内完了が困難となった。


-- 登録:平成21年以前 --