公立諸学校建物其他災害復旧費補助金交付要綱別記4及び私立学校建物其他災害復旧費補助金(応急仮設校舎等整備事業)交付要綱別記4の取扱いについて

[補助対象となる土壌処理事業についての空間線量率の測定方法等について]

1 総則

  補助対象空間線量率は、原則、福島県又は文部科学省が既に実施している環境モニタリングと同等と認められる方法で実施した値に基づき補助対象を判断するものとする。
  なお、文部科学省が福島県で実施している測定方法は別添1のとおり。

2 測定地点

  空間線量率の測定は、当該学校の校庭又は園庭で行うものとする。
  なお、幼稚園、小学校、特別支援学校にあっては、地表面より50センチメートルの位置、中学校、高等学校、中等教育学校、高等専門学校にあっては、地表面より1メートルの位置とする。

3 測定値の採用

1) 福島県内の学校については、平成23年6月1日以降の「福島県環境放射線モニタリング調査(学校等)結果に基づく値とする。

2) 福島県外の学校においては、福島県又は文部科学省が既に実施している環境モニタリング調査と同等と認められる方法で実施した値とする。
  なお、文部科学省は、要望等に応じて、技術的な助言等を行うものとする。

3)本通知日より前に実施した土壌処理事業においては、これまで当該学校について国又は県が実施した環境モニタリングの値を基に当該学校の設置者が児童生徒等の受ける線量を減らしていく観点から、土壌に関する線量低減策を実施すると表明又は決定した日をもって推計した値とする。
  なお、推計した値とは、文部科学省から別途、提供する算出方法による。

[校庭等における空間線量低減策について]

   学校等の校庭・園庭の現状における空間線量低減策について、各学校の設置者における検討に際しては、「実地調査を踏まえた学校等の校庭・園庭における空間線量低減策について(平成23年5月11日付け事務連絡)」が参考となる。(文部科学省ホームページ参照 )

(別添1)

文部科学省の実施している学校等の校庭・園庭における空間線量率の測定方法について

 

平成23年4月以降、文部科学省が実施している学校等の校庭・園庭における空間線量率の測定方法は以下のとおり(福島県においても同様の方法で測定を実施。)。

1.空間線量について

  1. 校正済みのNaIシンチレーション式サーベイメータ、を用いてγ線の空間線量率を計測する。

    サイコロの5の目の形状
     
  2. 校庭・園庭についてはサイコロの5の目の形状(図)で5点を測定する。

2.空間線量率の計測時の注意点:

  1. 校庭・園庭の計測時にはくぼみ、建造物の近く、樹木の下や近く、建造物からの雨だれの跡・側溝・水たまり、草地・花壇の上、石塀近くの地点での測定は避ける。
  2. 地上高1メートル・50センチメートル(幼児・低学年児童の生活空間を配慮)の高さを計測。
  3. プローブ(検出部)は地表面に平行にし、体からなるべく離す。
  4. 本体およびプローブ(検出部)をビニール等で覆い、汚染を避ける。
  5. 時定数は10とし、30秒待ってから計数値(マイクロシーベルト毎時)を読み取る。1点での計測回数は1回とする。
  6. 記録紙に記入する。

3.測定結果のとりまとめ

  空間線量率の測定結果については、各ポイントでの測定数値、1メートルまたは50センチメートル高のそれぞれの平均値を集計すること。

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室

(大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室)

-- 登録:平成23年06月 --