平成25年度 文部科学省 数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究ワークショップ 募集要領

1.目的

近年の社会の情報化・複雑化の進展に伴い、数学・数理科学の持つ力を最大限引き出して、諸科学や産業界における様々な課題の解決に貢献し、新たな社会的価値や経済的価値を生み出していくことが必要となっている。
このような状況を踏まえ、本事業は、全国の数学・数理科学研究者と諸科学分野や産業界の研究者・技術者との議論の場であるワークショップ又は研究集会(以下、「ワークショップ等」という)の開催を支援することにより、数学・数理科学的知見や手法の活用による解決が期待できる課題を発掘し、数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究テーマの具体化につなげていくことを目的とする。

2.提案条件

以下の条件に従いワークショップ等の開催を提案すること。

(1)開催するワークショップ等
1.ワークショップ等の内容
数学・数理科学的知見や手法の活用による解決が期待できる課題の発掘や、数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究テーマの具体化につながるとともに、数学・数理科学からの広い貢献が期待できるような全体テーマを設定し、全国の数学・数理科学研究者と諸科学や産業界の研究者・技術者が専門的議論を行うワークショップ等(開催期間:1日~1週間程度)を開催すること。全体テーマの設定、プログラムの構成、事前の準備、当日の運営等については、添付の【参考2】を参照のこと。類似のワークショップ等については合同で開催するなど、効果的・効率的な運営に努めることが望ましい。そのため文部科学省において全体の提案内容を検討した上で、類似の内容のワークショップ等を統合するなどの変更を要請することがあり得る。
なお、平成25年度は、文部科学省委託事業「数学・数理科学と諸科学・産業との協働によるイノベーション創出のための研究促進プログラム」(委託先:大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理研究所)においてもワークショップの公募を実施する予定である(※)。本事業に提案したワークショップ等についても上記の文部科学省委託事業の公募に応募することを妨げるものではない。
(※)上記の文部科学省委託事業においては、以下の6つの重点テーマについてのワークショップを公募する予定。
1.ビッグデータ、複雑な現象やシステム等の構造の解明
2.疎構造データからの大域構造の推論
3.過去の経験的事実、人間の行動等の定式化
4.計測・予測・可視化の数理
5.リスク管理の数理
6.最適化と制御の数理

2.参加者
専門的議論に参画するにふさわしい全国の数学・数理科学研究者及び諸科学や産業界の研究者・技術者を講演者、発表者、パネリスト、その他議論に参画する者として参加させること。また、主催機関(学科、専攻等)内に限らず、学内の他学科・専攻、近隣大学、地元企業の研究者・技術者、ポスドク、学生へも積極的に参加を呼びかけることが望ましい。
なお、専門家以外の一般の方の啓発を目的とするものではないため、一般の方の参加は想定しないものとする。

(2)主催機関、運営責任者(オーガナイザー)
大学の専攻等、公的研究機関又は民間企業(複数機関も可)が主催機関となり、文部科学省が共催機関となること。
運営責任者(オーガナイザー)は、主催機関に所属する数学・数理科学分野の研究者であって、開催するワークショップ等の企画及び運営全般を文部科学省との連絡調整も含め、責任を持って遂行する者であること。
なお、運営責任者を複数名とすることも可能とするが、その場合は、少なくとも1名が数学・数理科学分野の研究者であればよいものとする。その際、文部科学省が連絡等を行う運営責任者1名を明示すること。

(3)開催時期及び場所
1.開催時期
平成25年度内に開催すること。
2.開催場所
国内において開催すること。

(4)経費
1件当たり1名程度の参加者(講演者、発表者等)の国内旅費(交通費・宿泊費・日当)を、「国家公務員等の旅費に関する法律」に基づき文部科学省が予算の範囲内で支援する。
なお、その他の経費(外国人招聘(しょうへい)旅費、会場借料、ポスター作成費等)については、必要に応じ、主催機関等が負担すること。

(5)開催後の対応
ワークショップ等の開催後1か月以内に、当該ワークショップ等における論点、研究の現状、今後の展開等を記載した報告書を提出すること(報告書の様式例は添付の【参考3】を参照)。
また、ワークショップ等の開催の効果を検証するため、年度末にその後の研究の発展・進展についてフォローアップの報告を依頼する場合がある。

3.提案書類の提出

(1)提案書類への記載事項・様式
上記の「2.提案条件」に従い、下記の事項を記載した提案書類(様式は添付の【提案書類様式】の通り)を、運営責任者が所属する主催機関の長(ちょう)(大学の専攻等の長(ちょう)、公的研究機関の長(ちょう)など)の名で提出すること。
1.全体テーマ
2.キーワード
3.主催機関名
4.運営責任者名
5.事務担当者名
6.開催時期・開催場所・プログラム概要(想定される講演者・発表者等の氏名、大まかな会議構成等で可)
7.必要経費(文部科学省の支援を希望する国内旅費の見積金額及び内訳)
8.具体的内容
以下の事項等を、図・表・グラフ類も活用して明確に記載すること。
(1)開催趣旨・問題意識(開催の趣旨・目的、背景にある問題意識など)
(2)解決すべき課題(数学・数理科学的知見や手法の活用による解決を目指す課題や問題)
(3)数学・数理科学的アプローチ(課題解決のために有効と考えられる数学・数理科学的アプローチ、期待される課題解決への道筋など)

(2)提出形式
以下の書類と電子媒体を提出のこと。
・提案書類 2部(正本1部、副本1部)
・電子媒体 1部(PDFとMS-Word(拡張子「.doc」を推奨)の2種類の形式で保存したファイルをCD-R、USBメモリ等に記録したもの)

※ 数式等をTEX, Math Type等で記述される場合、政府情報セキュリティ上、当方には見る環境がございません。お手数ですが、電子ファイルにはフォント埋め込み形式画像等に変換願います。
※ 提出された書類の内容については、数学・数理科学と諸科学・産業との連携を促進するため、必要に応じ、本ワークショップ等の提案をしていただいた運営責任者(オーガナイザー)間で共有させていただくことや、文部科学省 委託事業「数学・数理科学と諸科学・産業との協働によるイノベーション創出のための研究促進プログラム」の受託先である大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理学研究所との間で共有させていただくことがあることを御承知置きください。


(3)提出期限
平成25年4月22日(月曜日)午後5時必着とする。
 
(4)提出先
文部科学省 研究振興局 基礎研究振興課/数学イノベーションユニット
粟辻、宮澤、細坪
〒100-8959
東京都千代田区霞が関3-2-2 中央合同庁舎第7号館東館17階

(5)提出方法
上記提出先に、簡易書留、宅配便等で送付すること(送付中の事故等については当方では責任を負わない)。なお、直接持参する場合は、平日午前10時から午後5時(午前12時から午後1時30分を除く)を受付時間とする。

添付書類

お問合せ先

研究振興局 基礎研究振興課 数学イノベーションユニット

粟辻康博、宮澤憲弘
電話番号:03-6734-4120
ファクシミリ番号:03-6734-4074
メールアドレス:kiso@mext.go.jp

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-- 登録:平成25年03月 --