大学改革GPナビ-Good Practice-(第111号)

●INDEX●

◇[専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業の公募のお知らせ]
◇[基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成の申請状況について]
◇[GP等選定取組の実施状況レポート(立教大学)]
◇[産学協働人財育成円卓会議「アクションプラン」の策定について]
◇[文部科学省ミュージアム「情報ひろば」にお越しください!]
◇[編集後記編集部(補助金執行担当)大学改革推進室改革支援第二係 佐藤 仁美]

●[専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業の公募のお知らせ]●

 平成24年度「専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業」の公募を、5月9日(水曜日)付けで看護系の大学院又は6年制の薬学部を置く各国公私立大学宛に通知しましたのでお知らせします。

【公募スケジュール】

公募通知  5月9日(水曜日)
申請手続  (持参)6月8日(金曜日)〆切
        (午前10時から正午まで及び午後1時から午後3時まで)
        (郵送)6月8日(金曜日)必着
        (配達が証明できる方法で余裕をもって発送してください。)
提出先      文部科学省高等教育局医学教育課
結果通知  7月下旬(予定)

(公募関係Webサイトはこちら)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】医学教育課看護教育係(内線2508)【看護関係】
                 薬学教育係(内線3326)【薬学関係】

●[基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成 の申請状況について]●

 本事業では、1 基礎医学研究を担う医師の養成、2 医学生の診療参加型臨床実習の充実、3 医学・歯学教育認証制度等の基盤構築、を行う大学の優れた取組を支援します。

 61大学から合計94件の申請があり、多くの大学において、医学(歯学)教育改革のための積極的な取組の検討がなされましたことは、医学・歯学教育の発展に大きく寄与するものと考えております。

 今後、専門家・有識者により構成された「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成推進委員会」で審査を行い、7月上旬に選定結果を公表する予定です。

(「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」の申請状況はこちら)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】医学教育課医学教育係(内線3306)

●[GP等選定取組の実施状況レポート(立教大学)]●

 質の高い大学教育推進プログラムは、平成22年度をもって財政支援期間が終了し、大学教育等推進事業委員会調査部会において各取組の事例や成果を広く社会に情報提供することにより、我が国の高等教育の質の向上に資することを目的とした状況調査を実施しました。

 その中で特に優れており波及効果が見込まれる取組として、立教大学を訪問し、文部科学省が調査に同席させていただき、お話を伺いました。今回は立教大学の取組をご紹介します。

 立教大学「ビジネス・リーダーシップ・プログラム」
 (平成20年度質の高い大学教育推進プログラム選定取組)

 立教大学経営学部経営学科では、グループワークを通じたプロジェクト型学習の学期とスキル養成の学期とを入学直後から5学期2年半に渡って交互に繰り返し履修することによってグローバルに通用する「権限がなくても、ビジョンを示し周囲を巻き込むリーダーシップ」を段階的に身に付けられるようカリキュラム化しています。

 経営学科の学生は、1年次前期にリーダーシップ入門を必修で受講します。まず学生が他人や社会に積極的に関わろうとする姿勢を身に付けることを目指し、身近な社会現象・社会問題との接点を持てるような課題解決プロジェクトに取り組みます。約350人の学生を少人数クラスに編成の上、同一内容同一時限開講で大規模に実施しており、自律的に学習していくための基礎知識や手法を習得するほか、グループワークを通じて自分なりのリーダーシップを意識付ける環境を教員とSA(Student Assistant)の支援により実現しています。SAはビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)で優秀な成績を修めた上級生が担当しており、学生に近い存在としてピア・メンタリングの要素を含んでいます。学生のつまずきを早期に把握し成長につなげる配慮がなされており、初年次教育としての効果も高いことが窺えました。

 1年次後期には、企業等が実際に直面している問題や課題に対し、学生がチーム単位で取り組みます。他の学生とチームを組み、ディベート等で他チームと競うことでコミュニケーション能力が磨かれるとともに、企業へ解決策を提案するに当たり、課題発見力、企画力、プレゼンテーション能力の向上が図られます。学年が進むにつれ、内容は高度化しますが、この間の過程は学生がeポートフォリオに記録していくことになり、振り返りと自己総括を行うことでBLPと経営学への理解を深めていく仕組みとなっています。

 BLPを受講した学生たちからは、企業に自らの考えを提案する機会を得たことは貴重な経験でやりがいがあり、習得したスキルは就職活動の際に非常に役立ったとの意見や、学内においてもゼミでリーダーシップを自然に発揮する等成長を実感する場面が多く、周囲にもぜひ受講を勧めたいとの意見を聞くことができました。皆、BLPを受講する一方で、志願して下級生のクラスでSAも務めており、BLPに携わることは魅力のあるものとして、学内に定着していることが理解できました。

 大学として今後は、社会情勢に即した内容を都度BLPに反映する必要があるとの認識に立ち、既存の内容に加え、英語による講義等の新たな方法を検討しているとのことです。取組の開始当時は、学部段階でリーダーシップ開発を行っている大学は国内に見当たらなかったとのことですが、試行錯誤を経てカリキュラム化をした現在、他大学からの視察があり同様の内容を取り入れている事例も見受けられ、本取組には大きな波及効果があったことがわかりました。学生が社会でリーダーシップを発揮し活躍することと、BLPが教育効果を高めさらに発展することを期待しています。

(立教大学の取組はこちら)

●[産学協働人財育成円卓会議「アクションプラン」の策定について]●

 5月7日(月曜日)に、第2回の「産学協働人財育成円卓会議」が開催され、参加企業・大学が具体的に取り組む「アクションプラン」が策定されました。この「円卓会議」は、新しい成長モデルを見いだし、「新たな価値」を創造できる人材の育成を目指して、昨年7月、我が国を代表する企業、大学のトップが結集して発足したものです。

 今後、「アクションプラン」を踏まえ、各企業や大学が、世界を舞台に活躍できるグローバル人材、既成概念にとらわれないアイデアやモデルを創出するイノベーション人材の育成に向けた取組を進めていきます。

 産業界と大学が、我が国の将来を担っていく人材育成のために、引き続き対話と協働を進めるとともに、文部科学省としてもこのような動きを全力で支援することで、今後、より多くの企業や大学に対してもアクションが波及し、社会全体で人材育成に当たろうという機運が盛りあがっていくことを期待しています。

 なお、アクションプランの詳細については、下記の文部科学省のホームページをご覧ください。

(産学協働人財育成円卓会議のホームページはこちら)

●[文部科学省ミュージアム「情報ひろば」にお越しください!]●

 皆さん!文部科学省にある「情報ひろば」を知っていますか?

 文部科学省の旧文部省庁舎内にある「情報ひろば」は、どなたでも自由に無料で訪問いただける文部科学省の総合ミュージアムです。平成20年1月の庁舎移転を機会に、国民との双方向コミュニケーション機能を強化する取組の一環として、登録有形文化財である旧文部省庁舎を活用した「情報ひろば」は、5つの「展示室」(旧大臣室、教育、スポーツ、科学技術・学術、文化)と「ラウンジ」から構成されており、貴重な展示物や様々な企画イベント開催を通して、文部科学行政により親しみを持っていただけるよう、様々な取組を行っております。ぜひお越しください!

★文部科学省「情報ひろば」のホームページはこちら!

★文部科学省「情報ひろば」に関するご利用、ご見学のお申し込みはこちら!
 文部科学省大臣官房総務課広報室事業第2係 
 03-5253-4111(内線2170)
 お気軽にご連絡、お申し込みください!!

★文部科学省「情報ひろば」INFO
 ・所在地  〒100-8959 東京都千代田区霞が関322
 ・交通案内 銀座線「虎ノ門駅」 11番出口 直結
         千代田線「霞ヶ関駅」 A13番出口 徒歩5分
 ・開館時間 月曜~金曜 10時~18時
               (※入館は閉館の30分前まで)
         ※土曜・日曜祝日休館
 ・入館料     無料

●[編集後記]●

◇[編集後記編集部(補助金執行担当) 大学改革推進室改革支援第二係 佐藤 仁美]

 金環日食の話題で持ちきりのこの頃ですが、皆様ご覧になりましたか。私は大阪で雲の隙間から時折覗く美しい光のリングを見ることができ、感無量でした。神秘的な天体ショーにいたく感動し周囲を見渡すと、思い思いの観測グラスを顔に当てた人々はさながら仮面舞踏会の様相を呈しており、その光景もまた微笑ましく印象深かったです。 

 さて、各地で開催している「大学間連携共同教育推進事業」公募説明会及び個別相談会につきましては、多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。申請書の受付まで1ヶ月余りとなりましたが、申請を予定されている大学等におかれましては着々と準備を進められていることと思います。
 本事業ではステークホルダーと課題を共有、協働することが求められており、寄せられるご質問にもこの解釈に関する事項が目立ちました。ご不明な点がございましたら、担当までお気軽にお問い合わせいただき、より充実した取組内容を目指していただきたいと考えております。
 文部科学省としましても、今後は選定作業を滞りなく行い、速やかに取組を開始していただけるよう万全の体制で臨んでまいる所存です。

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◇文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

◇ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

◇GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や 提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。

 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。

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 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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編集長:文部科学省高等教育局大学改革推進室長
発行:文部科学省高等教育局大学改革推進室
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    03-5253-4111(内線:3319、3321)

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(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成24年05月 --