平成20年8月
●INDEX●
◇ | [各プログラムの選定状況]
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◇ | [法科大学院GPシンポジウム開催のお知らせ] | ||
◇ | [(連載)GP事業の成果と今後の展開] | ||
◇ | [関連記事掲載について] | ||
◇ | [新旧編集長からのご挨拶] | ||
◇ | [編集後記-編集部(戦略連携事業担当)(大学改革推進室改革支援第二係長)奥井 雅博] |
●[各プログラムの選定状況]●
国公私を通じた大学教育改革支援プログラムの選定状況をお知らせします。
■(1) | 戦略的大学連携支援事業の選定状況について□ 「戦略的大学連携支援事業」は、国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を有効活用することにより、当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらなる高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強化等を図ることを目的として、国公私を通じたプログラムの目玉として平成20年度から開始した事業です。 本年度は、大学間の連携取組として94件の申請をいただき、その後、戦略的大学連携支援事業選定委員会(委員長:松尾稔 財団法人科学技術交流財団理事長、名古屋大学名誉教授)での審査を経て、54件の連携取組が採択されることになりました。 選定結果については、本日19日付けで公表しておりますので、文部科学省Webサイトからご覧ください。 本取組により、全国の各地域において、54件(344大学等が参画)の大学間連携が展開され、教育研究資源の有効活用により、教育研究水準の高度化、地域貢献活動や地域人材の育成が推進されることを期待しております。 今回、採択された連携取組については、概ね10年程度を見通した将来目標を踏まえ、積極的かつ確実な大学間の連携を加速するとともに、地域社会に対して連携取組を情報発信するなど、地域の知の拠点としての機能強化に努めてください。 また、残念ながら採択されなかった連携取組については、引き続き、大学間の積極的な連携に向けて取り組まれることを期待しています。 最後に、精力的に審査を行っていただいた松尾委員長をはじめ、各選定委員の先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。 (「戦略的大学連携支援事業」の選定状況についてはこちら) https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/senryaku2.htm (※戦略的大学連携支援事業へリンク) 【本件担当】
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●[法科大学院GPシンポジウム開催のお知らせ]●
このたび、法科大学院のおかれた現状と課題を踏まえ、法科大学院の取り組みや法科大学院修了生の活動を報告いただく事例発表と、法曹の質の確保を踏まえた今後の法科大学院教育の在り方を考えるパネルディスカッションから構成されるシンポジウムを下記のとおり開催します。
法科大学院制度は、今後の大学改革の行方を展望する上でも重要な試金石と位置づけられた制度であり、また、高度専門職業人を養成するための教育の質をいかに保証していくかを考える有用な機会ですので、多くの大学等の関係者の参加をお待ちしております。
主催: | 文部科学省、法科大学院協会、財団法人文教協会 | |
日時: | 平成20年8月23日(土曜日)13時45分~17時35分(参加無料) | |
場所: | 上智大学四谷キャンパス10号館講堂(千代田区紀尾井町7-1) |
(フォーラム詳細・事前登録はこちら)
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【本件担当】
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●[(連載)GP事業の成果と今後の展開]●
第4回「大学長を対象とした調査の紹介(1)-GP政策のインパクト-」(小方直幸 広島大学高等教育研究開発センター・准教授)
前回紹介したように、GPの効果を検証するため、大学長に対する調査(以下「大学調査」)、GP担当者に対する調査、そして採択審査に関わった委員に対する調査という、3種類の調査を実施しました。これから3回に分けて、「大学調査」について、結果の概要を紹介していきます。
なお、以下の記述は調査結果を踏まえた筆者の個人的見解であることを予めお断りしておきます。
まず、GPに採択された他大学の取組は、自校の申請や教育改革にとってだけでなく、日本の大学教育改革にも有用だと判断されています。GPフォーラムやGP事例集に対しても高い意義が認められていて、何れも8割~9割が役立っていると評価しています。これまで、必ずしも公にされることのなかった個別大学の取組がオープンになることは、大学の教育改革にとって少なからぬインパクトをもたらしているようです。
もっとも、申請行動別にみると、採択校、不採択校、未申請校の間で評価に相違があり、前者ほど高い評価になっています。各大学の採択事例の公表には、不採択校や未申請校に対する波及効果の期待も込められています。競争的な教育資金が、日本の大学教育の底上げに寄与しているのか、あるいは、採択校と不採択校・未申請校との温度差をむしろ拡大しているのか。中長期的な視点から検証していくことも必要といえます。
GP政策のインパクトを、システムレベル、学内レベル(組織と人レベル)、学外レベルに分けて尋ねたところ、最も評価が高いのは、高等教育全体というシステムレベルでした。次に大学・学部学科という学内の組織レベル、そして教員・学生という学内の人レベルで、学外レベルの評価はあまり高くありません。学外レベル、つまり高校や企業の受け止め方を変えるほどのインパクトには、まだ至っていないようです。
なお、教員・学生という学内の人レベルへの評価が高いのは採択校です。ただし、大学・学部学科という学内の組織レベルへの評価が高いのは、採択の有無に関わらずGPへの申請校でした。申請行動自体が教育改革を誘発する。そうであれば、高等教育政策への反応そのものが、個々の大学にとって重要な戦略・選択になるといえます。
次回は、GPに採択された機関が、どういう点に採択された効果を見出しているのかを紹介します。
●[関連記事掲載について]●
文部科学時報8月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月10日発行)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。
(報告1) | 九州産業大学「全学共通英語教育による4年一貫した取組-実践的英語コミュニケーション能力の育成を目指して-」 (平成19年度 特色GP選定取組) http://www.kyusan-u.ac.jp/gp/index.html (※九州産業大学ホームページへリンク) |
(報告2) | 新見公立短期大学「地域のニーズに応える看護専門職養成―在宅高齢者支援プログラムとサービス・ラーニング―」 (平成19年度 現代GP選定取組) http://www.niimi-c.ac.jp/kango/gp.html (※新見公立短期大学ホームページへリンク) |
◆ | 文部科学時報とは!? 文部科学行政の「今」が読みやすく分かる、総合政策マガジンです。 上記のGP選定取組の現状・成果を紹介する「進む大学教育改革」の連載をはじめ、文部科学行政の様々な情報を提供しています。 8月号の特集記事は「北京オリンピック・アスリートに聞く」などです。
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●[新旧編集長からのご挨拶]●
8月1日に編集長が交代しました。少し遅くなりましたが、新旧編集長からのご挨拶をお届けします。
◇前編集長(前大学改革推進室長)井上 卓己)◇
昨年4月1日から、伊藤前室長(現広島県教育委員会教育次長)から引き継ぎ、大学改革推進室長として、本GPナビの編集長を務めてまいりました井上卓己(いのうえたくみ)です。
全国の大学関係者の皆様には大変お世話になりましたが、本年8月1日付けで、大学改革推進室長の任を離れ、千葉県教育委員会教育次長として出向することとなりました。
この間、昨年4月からは「グローバルCOEプログラム」、本年度からはさらに「戦略的大学連携支援事業」、「共同学部・共同研究科制度」など、新たなプログラム・制度の立ち上げに関わることができました。また、全国の大学を訪問し、関係者の皆様からは多くのご指導・ご助言をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
今後は、地方教育行政の立場から、初等中等教育・生涯学習・文化・スポーツの振興に力を注ぐことになりますが、大学との連携も積極的に進めていきたいと考えております。
皆様には、引き続き、ご指導・ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。
◇新編集長(大学改革推進室長)今泉 柔剛)◇
このたび、新編集長になりました今泉です。
今後とも、「大学改革GPナビ」が、読者の皆様によろこんで読んでいただけるよう、中身のある情報提供はもちろんのこと、読みやすい情報提供のための工夫にも努めて参りたいと思います。
私は、自分の職業哲学として「生きとし生けるもの全てが幸せに生きることができる社会を作っていきたい」と考えており、そのための行政の役割としては、「資本主義社会では救われにくい人々をいかに助けてあげられるかにある」と考えております。そのためには、新しい知の創造と社会を先導していく人材を養成する大学の役割が重要だと考えており、そのような大学をいかに支援していくかが、私に課せられた仕事であると考えております。もとより微力ではありますが、精一杯努力して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●[編集後記-編集部(戦略連携事業担当)(大学改革推進室改革支援第二係長)奥井 雅博]●
今年は例年になく猛暑が続き、汗かきの私にとっては過ごしにくい夏であります。加えて、戦略的大学連携支援事業の選定業務もあり、汗(むしろ冷や汗?)の量も尋常ではなかったです。
さて、ようやく選定結果の公表に辿り着き、今後の各大学等における連携取組の進展を大いに期待しているところです。
この事業が開始された後、申請の有無にかかわらず、多くの大学が連携協定を締結するなどの動きも見られ、大学間連携の一つの契機になったのではないかと・・・思うところもあります。
先日、帰宅後にテレビを見ていると、北京オリンピックのフェンシングの試合が流れていました。最初は何となく見ていたのですが、そのうち、興味深くなり、最後までじっくり見てしまいました。日本人として初のメダル獲得という快挙でフェンシングも注目される予感です。さて、あまり知られていないようですが、第1回のアテネから続いている競技は4種目で、その1つがフェンシングだそうです。残りの3種目についても興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
◇ | 文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。 「質の高い大学教育推進プログラム」の通称を「教育GP」と言っています。 |
◇ | ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。 |
◇ | GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。 |
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大学改革GPナビ-Good Practice-
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大学教育の充実-Good Practice-
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm
大学改革GPナビ-Good Practice-バックナンバー
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm
-- 登録:平成21年以前 --