平成20年2月
◇ | 文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。 |
◇ | 「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。 |
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●INDEX●
●[大学教育改革プログラム合同フォーラム報告]●
2月9日(土曜日)、10日(日曜日)に「パシフィコ横浜」にて大学教育改革プログラム合同フォーラムを開催しました。当日は、昨年度を上回る延べ8千人以上の参加者をお迎えし熱気溢れるフォーラムとなりました。ご来場いただいた皆様、基調講演、パネルディスカッション、各分科会及びポスターセッションで講演、事例発表をしていただいた先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。当日の様子については、今後、文部科学省Webサイトに掲載する予定ですので、是非ご覧ください。
なお、当日来場いただいた方を対象に行ったアンケートを通じ貴重なご意見・ご要望をいただいています。次の機会に活かしていきたいと考えていますので、回答がまだの方等おられましたらFAX(03(6734)3387)までお寄せください。
●[平成20年度グローバルCOEプログラム申請状況について]●
2月12日(火曜日)、13日(水曜日)に受け付けたグローバルCOEプログラムの申請状況を2月21日(木曜日)に公表しました。今年度は医学系、数学・物理学・地球科学、機械・土木・建築・その他工学、社会科学、学際・複合・新領域の5分野について公募を行い、130大学から315件の申請を受け付けました。
今後、独立行政法人日本学術振興会を中心に運営されるグローバルCOEプログラム委員会において審査を行い、5月下旬を目途に採択結果を公表する予定です。申請状況については下記URLを参照してください。
(平成20年度グローバルCOEプログラムの申請状況はこちら)
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●[今後の公募情報(予定)]●
平成20年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」の公募については、3月上旬に各国公私立の大学・短期大学・高等専門学校に通知する予定です。公募要領等については、文部科学省及び独立行政法人日本学生支援機構のWebサイトに掲載します。
※ | 他のプログラム等については3月下旬から4月上旬にかけて公募が行えるよう、現在準備を進めているところです。今後のGPナビにて順次お知らせしていきます。 |
●[現代GP報告集のWebサイトへの掲載について]●
GPナビ57号でもお伝えしましたとおり、現代GP選定取組のうち平成18年度末までに取組期間が終了したすべての取組の報告を集めた報告集を作成しましたが、この度、文部科学省のWebサイトにも掲載しましたのでお知らせします。報告書は取組ごとに掲載していますので、興味関心のある取組の報告書をクリックしていただき、各取組の内容、経過、成果等をご覧いただければと思います。
現代GP報告集(※選定取組事例紹介へリンク)
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●[GP選定取組の実施状況レポート(大阪工業大学)]●
GP選定取組について、編集部が直接大学等に訪問し、取組内容などのお話を伺ってきました。
今回は、大阪工業大学の取組について紹介します。
大阪工業大学
「淀川学(環境教育)の構築と実践-身近な環境から持続可能な社会を実現する取組-」
(平成18年度現代GP選定取組)
この取組は、将来技術者になる学生に対し環境マインドの醸成を行うとともに、「持続可能な社会」につながる環境教育へ教員の意識を高めることで、専門科目における持続可能な社会をつくるための教育を推進していこうとするものです。
大学の横を流れる淀川は、流域に多くの人口を抱え、古くから治水や利水を目的として人の手が加わりましたが、そこには天然記念物の魚が生息するなど新たな「自然環境」が生まれました。しかし近年の環境変化によりその維持が難しくなってきているとのことです。このような淀川を一つのシンボルとして、あるいは実際の教材として用い、学生に対する環境教育を行うとともに、小中高の教職員や地域住民に対する啓発活動を行っています。
現時点で、取組が本格化していない部分もあるようですが、現代GPとしての取組の成果を今後明らかにしていくとともに、学生が卒業後に、真に環境に配慮できる技術者として行動してもらえるような教育が行われることが期待されます。
(大阪工業大学の取組についてはこちらから)
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なお、編集部では「大学教育改革の今-現場レポート-」と題し、特色GP、現代GP選定校からの投稿を随時受け付けています。投稿を希望される場合は、以下の第50号の要領に従い編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
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●[現代GP事業成果の活用について(他省関連施策の紹介)]●
現代GP選定取組の成果の活用に関連して、経済産業省の事業を紹介します。
経済産業省では、平成19年度から企業立地促進法(19年6月施行)の関連施策として、企業立地の促進や事業高度化のために、地域の課題と誘致対象産業のニーズを踏まえた、地域主体の計画的な人材育成事業の取組を支援(地域企業立地促進等補助事業)しています。
既に、同法に基づき、74の基本計画(2月1日現在)が策定されており、各地域において特徴のある人材育成事業が実施されています。今後、より多くの地域において大学その他教育機関等が協議会や事業に参画することにより、効果的な人材育成事業が進められることが期待されています。
現在、平成20年度の人材育成事業の活用に向けて、多くの地域が検討を進めており、経済産業省では、計画策定地域において、現代GP事業で成果を得た優れた教育プログラムの活用や関係大学や高専等との連携が図られる事業について、事業採択の際、一定程度配慮することとしています。詳細については、以下のWebサイトをご覧ください。
(企業立地促進法関連ポータルサイト)
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【本件お問い合わせ先】
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●[GPに関するQ&A]●
「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。
(Q)
19年度の特色GP選定取組に関する情報をインターネットで得たいのですが。
(A)
特色GP選定取組の概要等の情報については、大学基準協会のWebサイトに掲載していますので、そちらをご覧ください。
また、文部科学省Webサイトにおいて、19年度特色GPに選定された取組に関し各大学が設けたサイトへのリンク集を開設しましたので、そちらも併せてご覧ください。
大学基準協会Webサイト
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●[関連記事掲載について]●
文部科学時報2月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月20日発行)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。
(報告1) | 大阪府立大学「大学初年次数学教育の再構築」 (平成19年度 特色GP選定取組) http://www.las.osakafu-u.ac.jp/gp/ (※大阪府立大学 総合教育研究機構ホームページへリンク) |
(報告2) | 九州大学「英語による法学博士課程教育の充実化」 (平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ選定取組) http://www.law.kyushu-u.ac.jp/miryoku/jp/index.htm (※九州大学法学部ホームページへリンク) |
●[編集後記-編集長(大学改革推進室長)井上 卓己]●
2月9日、10日の2日間にかけて、パシフィコ横浜で「大学教育改革プログラム合同フォーラム」が開催された。3連休中にもかかわらず、のべで約8千名の方が来場され、基調講演、各分科会、パネルディスカッション、ポスターセッションとも熱気あふれる意見交換が行われた。ご協力いただいた大学関係者の皆様には改めて感謝を申し上げたい。
私は、フォーラムでは特に、特別企画の「高大連携に関する分科会」に関わったが、これは分科会の中で唯一既存の事業とは関係なく立ち上げたものであった。この分科会を立ち上げた私の問題意識としては3点あり、(1)GP事業の成果が大学教育の質向上に効果をあげているものの、高校生の進路など大学以外への影響力がまだ足りないのではないかという点、(2)高大連携が各地で進められ量的には拡大しているものの、教育内容面では一層工夫が必要ではないかという点、そして最後に、(3)批判的思考力など大学教育で身に付けることが求められる共通成果を国際的にも測ろうとする動き(高等教育版PISAなど)があるとともに、基礎・基本と思考力・判断力・表現力や学習意欲等を育成するため学習指導要領が新たに改訂されようとする中で、教育面で初等中等教育と高等教育との連続性をいかに実質化していくかという点であった。分科会では、京都市立堀川高等学校荒瀬克己校長の基調講演、中央大学、湘北短期大学から事例紹介が行われ、質疑応答も活発に行われ、今後の高大連携にとって貴重な機会が得られたとの意見が多かった。
来年度からは、特色GPと現代GPが発展的に統合され、新たに「質の高い大学教育推進プログラム」も始まる。各大学等における大学教育改革に向けた積極的な取組を期待したい。
◆ | 大学改革GPナビ編集部では、現在の大学改革の状況を広くご理解いただくことを目的として、全国各地でのイベント等に出向いてご説明に上がることも考えています。ご希望される大学がございましたら、編集部までご連絡ください。 |
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