大学改革GPナビ-Good Practice-(第10号)

平成17年11月16日



INDEX
[平成17年度特色GPフォーラム体験記(その2)]
[17年度現代GP選定事例紹介リンク集開設について]
[関連記事掲載のお知らせ]
[GPに関するQ&A]
[編集後記―編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室改革支援第2係)入垣 治徳]



[平成17年度特色GPフォーラム体験記(その2)]

 特色GPフォーラムに参加された方の感想・ご意見などをお届けします。
お話しを伺うと参加された方によってフォーラムの活用法、見方、求めるものの違いが分かって、興味深いのとともに是非とも次に活かしていかなければと気持ちが引き締まります。

 今年度の特色GPフォーラムも残すところ札幌、京都会場での開催となりました。これまで参加されたことのない方も大学教育改革についての情報収集、日頃交流のない大学・短期大学関係者との情報交換の場として活用してみませんか。

(茨城県立牛久栄進高等学校進路指導主事 高橋 靖氏(横浜会場参加))

 各大学が特色ある試みを行っている事例を生の声としてお伺いすることができ、大学進学を考えている高校生を指導している立場の者のとして、とても参考となる点が多い有意義なフォーラムでした。
 大学改革の現状を具体的に生で知ることにより大学進学をめざす高校生に対する進路指導の幅を広げることとなりました。現状では大学進学をめざそうとする高校生、また我々教員も、大学改革の実状を積極的に把握しようとするところにまでは至っておりません。このフォーラムを高校生や高校関係者向けに対象を絞った形で別に行っていただけると高校生による大学選択の幅が大いに広がるような気がします。具体的には教育産業や予備校、あるいは高教研等とGPフォーラムとの連携による地方でのフォーラム開催の拡大などを考えていただければと思います。

(株式会社増進会出版社(Z会)進学情報課 濱野 なつ子氏(横浜会場参加))

 山崎改革官の「大学関係者以外の出席を歓迎します」という言葉を聞き、大学教育の改善に取組む文部科学省の熱意が垣間見えたように思えました。
 GP選定は手段であり、事例を基に各大学が切磋琢磨して日本の大学教育を変えていこうという特色GPの意図がよく伝わってくる内容でした。
 また、率直に言わせていただけば、改革は国の主導によるところがまだ大きいと感じましたが、大学は個性を強調しなくては生き残れないと言われる時代となり、主役である各大学は、戸惑いを覚えつつも「何かやらねば」という意識は高まっているように見えました。
 特色GPは大学選択の重要な要素の1つなので、弊社も、情報サイト、メルマガ、情報誌で取り上げ、高校生や保護者に「大学教育の変化」を伝えていく努力をしています。今後も動向を見守りつつ、大学教育の改善、発展を期待しています。

(新潟大学全学教育機構全学教育企画部門長 柴山 直氏(新潟会場参加))

 新潟大学では新しい時代に相応しい「新しい学士課程教育システム」の導入を柱とした、全学的な教育改革「全学教育支援システム推進事業」に取り組んでいます。「特色ある大学教育支援プログラム」はまさにその目標と軌を一にする、しかし、もう少しコンパクトな取組をきめ細かに支援するものと理解しています。今回のフォーラムに参加し、ポスターセッションでは、選定された取組に実際に関わっておられる方々から具体的なお話をお聞きすることができ、また、シンポジウムでは,実践例の報告と審査側からの貴重なご指摘をいただくことができました。将来の日本の大学教育のモデルになること、養成しようとする能力とプログラムに整合性があること、そして何よりも、教員個々ではなく「教育集団」として、学生の可能性を開花するために何が大切かという姿勢の重要性をあらためて認識させられたフォーラムでした。

 読者の皆さんからのフォーラムに参加されての感想や次はこんな企画を計画してはという提案等をdaikaika@mext.go.jp、03-6734-3335(直通)又は03-6734-3387(FAX)までお寄せください。

 シンポジウム参加の申し込みについては、会場の収容人員に達した段階で締切とさせていただいております。参加希望の方は早めにお申し込みください。(ポスターセッションについては申込不要で入退場自由です)

(シンポジウム参加申し込みページ)
http://www.juaa.or.jp/form/10/

 

 

[17年度現代GP選定事例紹介リンク集開設について]

 お待たせしました。17年度現代GPに選定された84の取組についてのリンク集を開設しました。各大学・短期大学・高等専門学校の取組状況をご覧いただき、自大学等の教育改革の参考にしていただければと思います。
 選定された取組の関係者におかれましては、GPの趣旨を踏まえ社会へ積極的にタイムリーな情報発信をお願いします。
 また、「このサイトはわかりやすい」、「GPナビでぜひ取り上げてもらいたい」といったものがございましたら、ぜひ編集部までお寄せください。
 我々も各大学等の情報発信をレポートし読者の皆様にお伝えしていきます。

(17年度現代GP選定事例紹介リンク集)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/needs/05110801.htm


[関連記事掲載のお知らせ]

 文部科学時報11月号(発行 株式会社ぎょうせい)では、平成17年度の特色GPと現代GPの選定結果及び過去に選定された取組の活動状況等について、以下の2大学からの報告を紹介します。

(報告1)平成15年度特色GP選定取組
 東京理科大学「全寮制に基づく全人的教養教育」における特色ある教育」

(報告2)平成16年度現代GP選定取組
 滋賀県立大学「スチューデントファーム「近江楽座」/まち・むら・くらしふれあい工舎」

 なお、文部科学時報では、平成18年1月号及び3月号でも最新のトピックスを織りまぜながら、選定取組について大学等からの報告を紹介することを予定しています。

(参考)
(滋賀県立大学取組紹介ページ)
http://www.ses.usp.ac.jp/ohmirakuza/

(東京理科大学取組紹介ページ)
http://www.tus.ac.jp/fac/kiso_gp/

 「大学受験アルファ(通巻354号)」(発行 学校法人代々木ゼミナール)に現代GPを中心とした記事が掲載されました。
 「教育学術新聞(第2208号)」に特色GPフォーラム横浜会場についての記事が掲載されました。


[GPに関するQ&A]

 「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。

(Q)
 特色GPフォーラムに参加しました。
 是非大学を選ぶ高校生や保護者にも知ってもらいたいと思いました。そのような仕掛けはできないでしょうか。

(A)
 貴重なご提案ありがとうございます。今年は「大学改革GPナビ」でもお知らせしていますが各紙での告知や特色GPフォーラム開催リーフレット作成、高等学校の先生へのお知らせなどを行い参加を呼びかけています。
 グッドアイデアがあれば是非お知らせください。制約はございますが、来年度といわず3月の現代GPフォーラム告知に活かしていきます。
 また、選定された取組の関連情報をより入手しやすくするための新たな企画も現在検討中です。

 「GPに関するQ&A」でとりあげてほしい質問を随時募集しています。
daikaika@mext.go.jpまでメールにて送信してください。お送りいただくメールの件名は必ず[大学改革GPナビ(Q&A)」の形式でお願いします。


[編集後記―編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室改革支援第2係)入垣 治徳]

 最近めっきり寒くなり、私の腰の痛みがまったくおさまりません。これは季節が変わったせいなのか、スポーツの秋なのに運動不足で体重過多なだけなのか。

 余談はさておき、現在開催中の特色GPフォーラムも折り返し地点を過ぎ、残すところ札幌と京都の2会場となりました。私自身、横浜会場、新潟会場と参加しましたが、大変多くの大学関係者の方々が来場されており、皆様の関心の高さがうかがえました。シンポジウムでは、毎回違う大学の先生方のお話も聞くことができます。是非、教職員の方のみならず、学生さんにも参加いただきたいと思っています。今回のQ&Aにもありますが、高校生も参加し、大学生、大学教職員それぞれが集まれる場になれば、と思いを馳せています。

 GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」事業についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。お送りいただくメールの件名は必ず「大学改革GPナビ(件名)(学校名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビなどで回答する場合もあります。



大学改革GPナビ-Good Practice
編集長: 文部科学省高等教育局主任大学改革官 山崎 秀保
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
〒100-8959 東京都千代田区丸の内2-5-1



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