「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」の見直しの背景及び趣旨について

平成26年4月8日
文部科学省
厚生労働省
経済産業省

 

 大学等におけるインターンシップ(以下、「インターンシップ」という。)は、大学等における学修と社会での経験を結びつけることで、学生の大学等における学修の深化や新たな学習意欲の喚起につながるとともに、学生が自己の職業適性や将来設計について考える機会となり、主体的な職業選択や高い職業意識の育成が図られる有益な取組です。また、体系化された知識を理解し学修する能力だけでなく、仕事を通じて暗黙知から学修する能力を身に付けることで、就職後も成長し続けられる人材の育成につながります。
 平成9年、当時の文部省、通商産業省、労働省において、インターンシップのより一層の推進を図るため、インターンシップに関する共通した基本的認識や推進方策を取りまとめた「インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方」を作成し、政府、大学等、産業界においては、上記「基本的な考え方」に沿って、インターンシップの普及・推進を図ってきたところです。
 近年の社会状況を見ると、特に大学等や産業の国際競争力強化の観点から、大学等は次代を支える人材育成のために大きな役割を果たすことが期待されています。
また、大学等は、課題発見・探求能力、実行力といった「社会人基礎力」や「基礎的・汎用的能力」などの社会人として必要な能力を有する人材育成が求められており、その有効な手段として、学生が産業や社会についての実践的な知見を深める機会であるインターンシップの推進が必要と考えられています。
 このため、「日本再興戦略」(平成25年6月14日閣議決定)においては、我が国の将来を担う若者全てがその能力を存分に伸ばし、世界に勝てる若者を育てることの重要性に鑑み、インターンシップに参加する学生数についての目標設定や、キャリア教育から就職まで一貫して支援する体制の強化、インターンシップ活用の推進等が提言されました。
 これを受け、インターンシップの普及・推進を図る上での様々な課題や、キャリア教育・専門教育や大学改革推進に向けた意義に加え、近年の社会状況にも対応した推進の必要性、現在のインターンシップの実施状況や課題等を踏まえつつ、作成後15年が経過した上記「基本的な考え方」を改訂し、インターンシップに関する共通した基本的認識及び今後の推進方策の在り方を別紙のとおり、とりまとめることとしました。

 

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-- 登録:平成26年04月 --