各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(武蔵野大学)

学校名

武蔵野大学

プロジェクト名

エコ・マニュファクチャリング・エキスパート育成事業

取組代表者

矢内秋生

取組担当者

矢内秋生

【事業概要】

 中小企業における製品開発、製品のLCA評価、グリーン調達システムの提案、さらに「エコロジカルな技術と経営の融合」という観点から環境・CSR報告書の作成の実地研修等のOJT型教育によって「エコ マニュファクチャリング エキスパート」を育成した。ものづくり企業の魅力を環境経営まで着目した対象として学生の認識を広めた。同時に本プログラムが他の学生にも波及し、本学他学科に比較して高い就職内定率となった。
           エコ・マニュファクチュアリング・エキスパート育成事業 

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 必ずしも工学系あるいは理系の学部卒業生ではなく複合領域の本学部環境学科学生が、ものづくり現場を体験し、ものづくりにおける環境負荷の軽減方法を提案し、実践できる人材。さらに、原料調達から廃棄までのプロセスに留まらず、低炭素型サービスの提供、モノを通じたライフスタイルの提案さらに環境をものづくりに実現する構想力を持った人材を育成する。企業の環境室・CSR室、中小メーカーにおける環境配慮型サービスをともなう営業職・総合職等。

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的はあまり達成されなかった

[実施(達成)状況に関するコメント]
 工学を専門としない分野での「ものづくり」へのチャレンジ、複合型ものづくり人材育成というユニークな取組ではあったが、育成される人材像が必ずしも武蔵野大学の学生のバックグラウンドや資質に合致していなかった等から、受講生が少なくプロジェクトの有効性を示す例が少なかった。したがって、ものづくり課程の全体を見渡し技術の目利きが出来る俯瞰的な人材を育成する教育プログラムの開発という目的はあまり達成されなかったと判断される。
 なお、武蔵野大学においては、今回の事業実施を踏まえて、学生のバックグラウンドに適合したOJT型教育のテーマの見直し、連携企業の増加に向けて企業関係者らを含めた運営委員会の設置や多摩地区以外の連携企業の拡大、プログラムの有効性の客観的な評価手法の導入とその体制の強化等に取り組んでいくとのことであった。これらにしっかり取り組むことで、当初の目標を十分に達成されたい。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --