各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(金沢工業高等専門学校)

学校名

金沢工業高等専門学校

プロジェクト名

16歳からの“将来の工場長”育成教育プログラムの開発と実施

取組代表者

校長 山田 弘文

取組担当者

機械工学科長 杉森 勝

【事業概要】

 本プロジェクトでは、将来の工場長に必要な知識・技能・態度の涵養を目標とし、機械電気製造企業等と共同で、メカトロニクスを題材に機械工学科の全学生を対象とする実践的教育プログラム「創造設計」を開発し実施した。
 技術者と教員が共同で行う講義・実習を組合せたものづくり教育「創造設計」により、学生は、エンジニアリングデザイン等の体験を通し、技術全体や生産過程を通観し改善提案ができる総合的能力の獲得を図った。
           16歳からの”将来の工場長”育成教育プログラムの開発と実施 

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 ■育成する人材像
 機械関連の製造において、設計・製造過程を見通し、スケジュールやコスト面までを含めて現場を管理・革新できる中核技術者(工場長)の卵を育成する。
■想定される就職先
 機械関連の製造業

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的は十分に達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 1~3年生では、ものづくり技法の習得とエンジニアリングデザイン技法に基づくものづくりを繰り返し行い、個々の学生のスキルアップを図り、4・5年生においては、スケジュールやコスト管理等の管理要素を加えチームによるものづくりや卒業研究を行い、技術全体や生産過程を通観し改善提案ができる総合的能力の獲得を目指した取組である。
 本プロジェクトでは、1.ポートフォリオ、2.ロールプレイ、3.ED・EDM(エンジニアリングデザイン、エンジニアリングデザイン・マネジメント)、4.ベテランの技能指導、5.ベテランの講話、6.技術審査、7.加工ライセンス、の7つの技法を用い、企業担当者による講演やベテラン技術者による技術指導などを取り入れた「創造設計」の授業を開発した。
 学生が、本プロジェクトにより高い満足を得ていることや、学生自身の興味が高いこと、また、積極的に授業に取り組んだことなどが明らかになっており、有効性が確認されている。  
 また、創造設計の教科書、指導マニュアルを作成し、希望する高等教育機関に送付されており、また、ホームページにて、教科書、指導マニュアルをダウンロードできるようにしており普及活動も熱心に図られている。
 以上のことから、目的は十分に達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --