各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(阿南工業高等専門学校)

学校名

阿南工業高等専門学校

プロジェクト名

ものづくりエリート技術者養成コーオプ教育プロジェクト

取組代表者

校長 小松 満男

取組担当者

機械工学科 准教授 原野 智哉

【事業概要】

 夏季・春季における長期休業を利用して専門学科と関係の深い企業のものづくり現場(電力供給業含む)で時給を受けながら2~3週間の就業内容を高度化しつつ合計10週間の就業を3~4年生で行い,最終5年生では卒業研究として就業先企業の技術課題解決を遂行する斬新なコーオプ教育プログラムを実施し,働く能力から知識・理論の実践力に加えて問題解決能力を兼ね備えた優秀なものづくりエリート技術者を製造業等に供給する.
          ものづくりエリート技術者養成コーオプ教育プロジェクト 

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 所属専門学科の専門知識・理論と関係の深い製造現場就業や設計業務等による企業内ものづくりフローの理解が促進されるとともに,企業技術者の指導により企業(製造業等)で重視されるコミュニケーション能力や4S(整理・整頓・清掃・清潔)といった社会人基礎力(働く能力)と専門技術の実践力を高め,技術課題解決による問題解決能力を兼ね備えた俯瞰的視野をもつ優秀な技術者を育成できる。

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的は十分に達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 低学年から企業と共同教育(コーオプ教育)を実施し、専門知識・理論の学修と製造業の熟練企業技術者指導下における現場修業を交互に繰り返すことで、働く能力と専門知識・理論の実践力を養成するプログラムを実施した。
 1~5学年までの全学年の学習内容について参加企業と意思疎通を図り、企業における実習内容と講義内容のリンクを図ったこと、企業が作成した実習計画書を参加希望学生へ提示するとともに学生に希望企業を選択させ、学生の意欲を高める工夫をしたこと、学生と企業の意見を反映してプログラムを適時修正して教育効果を高めたこと、企業と学生のマッチング方法を含めて企業との意見交換を積極的に行ったことなど、産業界と緊密に連携して事業を効果的に実施している。
 また、多くの学生がコミュニケーションや文書作成などの能力やプログラミング、データ分析・処理などの専門技術が身についたと報告しており、プロジェクトの有効性が確認されている。
 以上のことから、目的は十分に達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --