各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(金沢工業大学)

学校名

金沢工業大学

プロジェクト名

新しい形のプロジェクト型教育システムの開発と実践

取組代表者

石川 憲一(平成22年4月~)

取組担当者

松石 正克(平成22年4月~)

【事業概要】

 本学がこれまでに実施してきた学生チームによる創作活動を基盤とし、企業で行なわれている開発プロセスを模擬した6つの教育プログラムを開発した。いずれのプログラムも企業との「共同教育」に基づき、学生は企業の技術者のコスト、安全をはじめとした多面的な思考等に基づく実践的な問題発見解決活動を学ぶもので、それを可視化できる形で残し、後輩等に教えて更に学び、これにより、産業界が必要とする人材を育成した。
           新しい形のプロジェクト型教育システムの開発と実践

【育成する人材像(想定される就職先等)】
・自分の専門分野の位置づけや関連する技術分野を把握することができ、総合的な見方ができる幅広い技術者
・実験・実習に相当する活動が多いため、理論の重要性が認識でき、理論と実際の相違点、経験値のあり方等を体得した技術者
・一連の活動によって、企業の技術者に蓄積された技術を体得でき、技術伝承に前向きの技術者
・スケジュール管理やリーダーシップ、協調性の重要性を知り、コミュニケーションやプレゼンテーション能力の向上や他人の良い意見や技術を受け入れられる柔軟性を持った人材
・礼儀、規律、共同をわきまえた技術者
・想定される就職先:製造業・情報通信業

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的は十分に達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 教職員と連携企業の管理者・技術者、コーディネーターからなる推進委員会をそれぞれのプロジェクトごとに設け、組成分野(金属・鍛造)、組成分野(金属・溶接)、バッテリ分野、樹脂成型分野、レーザ式センサ分野、ソフトウエア分野の6つのプロジェクトをそれぞれ関係の企業と連携して開発した。プロジェクトごとに学内教職員と連携企業からなる推進委員会が設けられ、事務局としてコーディネーターが配置され、関係者間で意思疎通が行き渡り円滑なプロジェクト運営が可能な体制が構築された。
 いずれのプロジェクトも企業で行われている開発プロセスを模擬したものとなっており、予算管理、進捗管理、安全管理など、授業のみではできないものづくりの過程の実体験により、知識やノウハウが得られるように工夫されており、参加学生への調査により授業のみでは困難な成果が得られていることが確認されている。
 さらに、補助期間終了後も新たな連携企業の交渉を熱心に行うなど、今後のさらなる発展に向けて取り組まれている。
 以上のことから、目的は十分に達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --