選定取組の概要及び選定理由(京都大学)

大学等名 京都大学 整理番号 26111
テーマ番号 4 テーマ名 他大学との統合・連携による教育機能の強化
取組名称 国際連携による地球・環境科学教育 -アジア地域の大学との同時進行型連携講義の構築と実践-
取組担当者名 荒木 光彦
(取組の概要)
 本取組は、地球・環境科学についての同時進行型連携講義を、京都大学工学研究科とマラヤ大学、清華大学が共同で開設するものであるが、将来的には、アジア地域における教育連携ネットワークの構築を目指している。京都大学で蓄積されてきた基盤的研究実績と、マラヤ大学および清華大学が持つ現地に則した研究成果を補完的に統合することによって、本取組期間中に、学術・応用両面において極めてレベルの高い講義内容を構築する。さらにその講義を、ネットワーク事情が悪い地域に対しても有効に機能する新しい遠隔教育実施手段を使って、正規授業として開講する。
 この取組により、本学学生にアジア地域の学生と同時進行的に講義を受講させることができ、国際感覚豊かで実際的英語能力を持つ卒業生を輩出できる。また、アジア地域の大学院レベル教育に日本が主導的立場で大きく貢献できる。
(選定理由)
 この取組は、多くの大学の連携対象が地域内の大学に限られているなかにあって、アジア地域に広く目を向けている点でユニークといえます。流域圏のもつ様々な問題、都市化に伴う環境問題など現代の都市環境を囲む様々な問題を直視している点も評価できます。既に、それぞれのテーマについて3人の講義担当を決めているなど、よく準備されており、実現可能性は高いと判断されます。評価体制についての具体性に不明な点が残りますが、国際的なプロジェクトであるだけに、学生側大学側双方からの国際的な評価システムの構築が早急に必要であると考えられます。
 将来のアジア地域の教育連携ネットワーク構築に向けて、さらに発展が期待される取組です。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --