選定取組の概要及び選定理由(帝塚山大学)

大学等名 帝塚山大学 整理番号 29312
テーマ番号 2 テーマ名 知的財産関連教育の推進
取組名称 知的財産の法・政策・実務に強い人材の養成
-高大連携から学部・大学院教育まで-
取組担当者名 松岡 博
(取組の概要)
 本学の法政策研究科においては、平成13年に知的財産法制コースが博士前期課程に設置され、知的財産教育にすでに十分な実績と蓄積がある。それを基礎に学部においても知的財産教育を推進、充実させ、高大連携から学部・大学院に至るまでの知的財産の一貫教育を実現したい。具体的には、1.学部では、「法」と「政策」と「実務」のバランスを考えた知的財産関連科目を開設するとともに、学部内に「知的財産コース」を設置する。2.大学院では、既設科目に加えて新しい科目を解説し、博士前期課程の同コースを一層、拡充・強化し、法科大学院とは別の形での新しい知的財産法の分野に特化した高度専門職業人の養成に力を入れる。3.また、知的財産教育の推進に際しては、学部・大学院ともに学生参加型の授業やIT活用の授業等、教育方法の改善策を実施する。4.本取組を円滑に実施するため「知的財産教育推進室」を設置する。
(選定理由)
 この取組は、法政策学部及び大学院法政策研究科が主体となり、高校生、学部学生、大学院生及び社会人を対象として、高大連携から、学部・大学院に至るまでの知的財産一貫教育を実現しようとする取組です。学部においては知的財産関連科目を設置するとともに、知的財産コースを設け、加えて、大学院においては知的財産法制コースに新設科目を設けるなどして充実を図るというプログラムを中心としています。
 知的財産関連人材の育成というプログラムの趣旨・目的に資するものとして、総合的に優れており、上記に述べたことを中核として、さらにインターン制、TA及びe-learningの活用など知財教育に関する周辺的な取組にも配慮されるとともに、高校生へのプレ教育及び社会人へのリカレント教育など、学生の参加を促す総合的な取組となっているものと認められます。加えて、取組の実施計画に示されるように、それらが年度別に極めて明確かつ具体的に示されていることは、多くの他の取組にないものとして特記されるものであるといえます。ただ、これまでの実績を鑑みると、実施計画の進行速度が今後の課題だと考えられます。評価体制については、「知的財産教育推進室」を設置するなどして、内部評価・外部評価とも問題のない体制を採用している点は評価されます。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --