選定取組の概要及び選定理由(秋田県立大学短期大学部)

大学等名 秋田県立大学短期大学部 整理番号 5221
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 農村地域の活性化実践プロジェクト
取組担当者名 荒樋 豊
(取組の概要)
 <農村再生プロデュース>と題する教育プログラムは、本短期大学の複数の教員による集団指導体制の下に、秋田県下の農村(能代市常盤地区)を対象として、地域づくりに関心を有する学生に対して卒業研究を遂行するものである。扱うテーマが地域活性化にあることから、一方ではその担い手育成が鍵になり、住民レベルの地域づくり機運の醸成という社会教育的な仕掛けが求められ、他方で地域資源を発掘・活用による各種起業を促し、新たな起業間連携を進め、経済的な活性化への積極的な寄与にも関心を払わねばならない。これら2つの軸について、本取組では、初年度は社会教育的色彩を強調し、2年度目には両者のバランスを図り、3年目には農村起業的な色彩を強調した形の展開を構想している。年次を追って、関与する教職員を拡大し、幅広に学問的なノウハウの地域への活用・普及を目指している。
(選定理由)
 この取組は、地域活性化対策が最も必要とされる地方の農村地域を舞台に、大学の研究成果をシーズとして、また大学人のコーディネート力で、農業の活性化、さらには農村の再生につなげようという意欲的かつ実現性の高い計画です。
 ただし、対象地区が能代市の常盤地区のみであったり、シーズがオー二ソガラム、ブルーベリーやダチョウ等に限定されていること、3ヵ年の段階的発展は希望的であって現実的であるか否かなど課題もみられますが、これまでの実績、関係者の真摯な取組姿勢、平成18年度からの4年制大学化に伴う継続的取組の可能性などを勘案すると、本取組は選定に値するものと評価しました。今後最大の努力を傾注され、条件不利地域にあっても地域再生が可能であることを立証されるよう本取組の発展と成功を期待します。地方の農村地域の小規模短期大学でも、地域活性化へ貢献できることが示されれば他地域への波及効果は大きいと考えます。
 本取組が、選定されたことを活用し、今後は地域住民や自治体との連携を強化し協働して農業農村の再生の実を計画以上に挙げていくよう期待するものです。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --