選定取組の概要及び選定理由(岐阜大学)

大学等名 岐阜大学 整理番号 21111
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 地域協学型風土保全教育プログラム -ぎふ公民館大学-
取組担当者名 小見山 章
(取組の概要)
 地域が歴史とともに創り上げた風土は、自然と生業と心の融合体として、住民生活の拠り所となってきた。ところが岐阜県では、現在までに旧27市町村が新7市に合併されるなど、大型合併が急激に進んでいる。このことは、住民生活の利便性と効率化をもたらすかわりに、風土の画一化もしくは破壊を生む懸念がある。この効率化と破壊のトレードオフのなかで、風土の保全プログラムを構築し、地域社会に伝達するシステムを構築することは、飛騨と美濃地方の良き自然や暮らしを残すために非常に重要である。本プロジェクトでは、地域社会と大学の教員-学生が協同して、公民館等を利用し地域と直接的に接触して学習し※、自然景観・生物資源・文化歴史の集合体として、それぞれ特徴ある風土を抽出し、それらを保全する教育システムを構築する。自分たちが育った風土を尊重し、地域の暮らしを守り、後継者を育成できる人材を育てる。
※ 我々は、このシステム「ぎふ公民館大学(Gifu Public University)」という概念を地域に向かって提案したい。
(選定理由)
 この取組は、市町村合併などによってもたらされる風土の画一化ないし破壊に抗して、地域社会と大学の教員・学生が相互に協力して「風土保全システム」を構築しようとするものです。大学の地域性をうまく生かし、自然科学系と人文科学系の学生・教員、および地域の住民からなる「協学型教育システム」により、学生の実践的教育と地域への貢献を目指している点が評価されます。その実践の場として、各地の公民館を利用するというアイデアが提示されています。
 大学の立地特性と問題意識の明確さを前提にして、非常に綿密なプログラムが設計されているので、教育成果の点でも、地域振興の点でも高い水準の成果が実現される取組と期待できます。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --