平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐38
大学等名 神戸大学
取組み名称 アジア農業戦略に資する国際連携教育の推進(国際的指導者を育成する革新的な学部連携教育プログラムの開発)
取組み担当者名 内田 一徳
(取組みの概要)
 本取組みの目標は、1.食料(国際食料安全保障・食料危機など)、2.環境(地球温暖化・森林・水資源枯渇など)、3.健康(BSE・鳥インフルエンザなど)を対象分野として、関連する諸問題を解決し、持続共生を可能とするアジア農業戦略の立案と推進に貢献できる人材育成に向けた先駆的かつ共通性の高い国際連携教育プログラムの開発である。
 このため、国際交流協定を締結しているアジア4ヶ国(ベトナム、フィリピン、中国、韓国)の拠点5大学(ハノイ大学は締結予定)と本学が密接な教職員コンソーシアムを形成し、種々の媒体を利用した討議を開発し不断に改善する。
 本取組みが開発・実施する連携教育プログラムの具体的内容は以下のとおりである。
 1)「農業技術英会話演習」の開講、英語自己学習システムの導入とTOEIC(トーイック)による評価
 2)農業基礎科目である「生命と環境」及び「農業と生物資源」の英語教材の開発
 3)拠点5大学との共同による「アジア農業戦略入門-英語特別講義-」の実施
 4)英語による国際連携演習:「国際動植物防疫演習(神戸大学農学部)」、「熱帯農学海外演習(ベトナム・ノンラム大学及びハノイ大学)」、「アジア農業環境海外演習(中国農業大学、ソウル大学、フィリピン大学ロスバニョス校)」の実施(テレビ会議システムで同時配信)
 5)WHO(マニラ事務所)、FAO(横浜事務所)及びIRRI(比ロスバニョス)等との連携によるアジア農業戦略に関するインターンシップ、プロジェクト研究及び国際セミナーの開発
 6)アジア農業戦略の構築に向けたアジア国際農学シンポジウムの開催
 7)国際研究機関へ人材輩出し、次世代の国際人材ネットワークの形成
(選定理由)
 この取組みは、アジアの農業戦略の立案と推進に貢献できる人材を育成するために、アジアの大学とコンソーシアムを形成し、国際的に共同した学士課程教育カリキュラムを開発・実施するものです。1、2年次での基礎的講義を行った後、英語による特別講義を導入し、海外の連携大学のリソースを活用する演習科目を提供し、4年次の段階で、海外における「国際インターンシップ・プログラム」を開発・提供するというシークエンスの高い共同教育プログラムが構想されている点が評価できます。
 とりわけいくつかの「演習」科目では、さらにテレビ会議システムを活用して相方の学生が一緒に学べる環境が用意されることで、より一層国際性の高い人材育成が意図されているといえます。

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文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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