平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐70
大学等名 慶應義塾大学
取組み名称 海外の先進的統合型医学教育の革新的導入(長期の海外医学教育スタッフ経験により、統合型医学教育を成功させる導入法)
取組み担当者名 佐藤 徹
(取組みの概要)
 我々は、国際的な医学教育改革の流れに沿うべく、昨年度は「国際的視野に立った新しいPBL臨床教育法の確立」を申請し、採用された。今年度は、基礎医学・臨床医学教育を統合した新しいカリキュラムの立案と実施を計画している。基礎医学教育は、目的が特定されず、学生は興味を失いがちで、無味乾燥な学習であった。PBLに統合型医学教育カリキュラムを併用すると、学習のモーチベーションが高められ、効率よい基礎医学および臨床医学教育の達成が期待される。ハワイ大学から長期の医学教育フェローシップの申し出があり、統合型カリキュラムの作成法、運用法、教育法に関して、ハワイ大学の教育スタッフとして長期間滞在し、ノウハウを直接経験し、国際的に通用する新しいカリキュラムとして導入したい。また、短期間(1ヶ月前後)の教員派遣により、統合型カリキュラムのファカルティデベロップメントも同時に行いたい。
(選定理由)
 本取組みは、基礎・臨床統合型医学教育のあり方について、これまで海外の大学から講師を招聘したり、教員を派遣したりして検討を重ねてきた実績を踏まえて、本格実施のためにハワイ大学に教員を派遣し、先進的な統合教育の方法を習得させ、改革を行うというものです。またそのために「医学教育統括センター」を設置し、実施体制を整備していることも評価できます。ハワイ大学とは従来から緊密な連携が行われており、今回の教員の派遣がきわめて効果的なものとなりうるものと期待されています。海外での研修を基礎として統合型教育カリキュラムモデルが開発されることになるが、このモデルが開発・実施されることでもってわが国の医学教育の新たな展開に効果的な影響を与えるものと評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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