平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐61
大学等名 札幌医科大学
取組み名称 多文化医療教育導入による新・医療人の育成(多文化共生社会に対応した保健医療教育特設コースの先駆的導入)
取組み担当者名 丸山 知子
(取組みの概要)
 本取組みは、学部における多文化医療教育に基づく医療人育成教育の推進を目的に、米国における取組みと最新の動向について調査研究を行うものである。多文化医療教育とは、保健医療受益者の多様な文化的背景を理解することを基盤とした専門教育である。具体的な取組みとして、学部カリキュラムに多文化医療教育特設コースを導入し、保健医療分野の国際化と社会ニーズの多様化に対応可能な新・医療人育成プログラムを構築する。このために、先進的な多文化医療教育を実践しているエモリー大学公衆衛生大学院世界保健学科に教員を派遣し、世界保健リーダーシップ・プログラムに参画させ、多文化医療教育科目の内容とカリキュラム全体について調査する。また、南カリフォルニア大学作業科学・作業療法学科に教員を派遣し、保健医療受益者の文化理解を基盤に開発されたライフスタイル再構築プログラムに参画させて内容を調査し、特設コース新設準備を行う。
(選定理由)
 この取組みは、多文化医療教育(保健医療受益者の多様な文化的背景を理解することを基盤とした専門教育=患者の思想や信仰や価値観の多様性を理解する力、その多様性が生み出す力学に対応する力、地域の文化的知識や文脈を理解しそれに適応する力の総称)カリキュラムの開発を目的とし、エモリー大学等の先進的な教育に教員を参画させ平成18年度からの特設コースの設置を目指すもので、意欲的な取組みです。
取組みの実施計画については、調査大学、調査内容及び分析の視点等が明確に設定されており実現性の高い取組みとして評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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