平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐47

大学等名 広島大学
取組み名称 21世紀型教員養成教育の開発と実践(欧米の先進的教員養成システムに基づく教育プログラムの構築)
取組み担当者名 坂越 正樹
(取組みの概要)
 本取組みは、高度に複雑化した職能を求められる社会に対応し、実践力と応用力、自律的判断力と問題解決能力を備えた21世紀型の人材育成を推進するため、本学が展開している実践的専門教育の中に、欧米で先行している臨床的教育メソッドを導入して、さらなる高度化を図ろうとするものである。本学は、全学的に優秀な学校教員の輩出を社会的責務とし、また実績を有しているため、まず教育学研究科を中心に教員養成教育をモデルとして、欧米のケースメソッド、リアルワーク型学習、授業デザイン力トレーニングを取り入れ、新しい高度な専門教育メソッドを確立するとともに、その手法をFDを通して、医療、理工学、法経済学などの分野の専門教育にも展開できる基盤を形成したい。
(選定理由)
 この取組みは、近年その重要度を増している教員養成について、21世紀型高度職能教育という観点から、欧米の進んだ教育方法を積極的に取り入れつつ、進んだ教育方法を開発しようとする点にユニークさが見受けられます。導入が企図されているケースメソッド(米国)、リアルワーク型学習(英国)、授業デザイン力トレーニング(フィンランド)はいずれも教員養成における理論と実践の連関、臨床的教育方法の開発に大きく寄与することが期待されます。また、立てられている実施計画は体系的で、かつ十分な調査に基づいた計画となっており、実現性は極めて高いと考えられます。さらに全学的なFDを展開する中で、ここで開発された手法は、医学や法学教育分野での臨床的な指導にも反映させることから、発展性も大いに期待できます。これらの点においてこの取組みは高く評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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