平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐32

大学等名 名古屋工業大学
取組み名称 国際通用性の向上のための大学院教育の改善(セラミックス材料科学の国際教育規格の構築)
取組み担当者名 松井 信行
(取組みの概要)
 国際的に通用するセラミックス材料系大学院教育システムの構築を目指し、EU諸国の中でセラミックス科学教育の拠点となっている仏・リモージュ大学等の高等教育機関において大学院教育システムの実態を把握する調査を行う。さらに、カリキュラム編成、および各講義や演習・実験等の詳細な内容とそれらの相互関係、さらには大学院専門教育が目指す理念・目的について教育担当者とのディスカッションを行い、双方の優れた教育システムを取り入れた共通プログラムを構築する。また、EU諸国の他の拠点大学への大学院生の長期・短期派遣による単位取得を含む連携教育体制を確立し、学位審査制度についても国際的な共通化、標準化を踏まえた制度への改善を図る。EU諸国のこれら主要な高等教育機関との間で教育ネットワークを密に形成することにより、国際的に通用する大学院教育システムを構築する。
(選定理由)
 この取組みは、大学院教育改善の領域を「セラミックス材料系」に限定し、その教育のあり方を改善するための海外先進事例の調査・研修事業となっています。研修先大学院としてはフランスのリモージュ大学を中心として、EU諸国の中核的大学が選定されています。こうした研修成果としてEU諸国の大学との連携を促進し、「共通教育カリキュラム」の開発及び国際教育規格を構築するという将来的展望のある成果が期待される点が高く評価できます。
同時にそれぞれの国における「ものづくり」技術を支える文化や風土を学生に学ばせるカリキュラムの開発が意図されている点も我が国の伝統的な「ものづくり」を支える人材育成に必要な視座であり、この取組みからそうした教育の質の向上が大いに期待できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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