大学病院連携型高度医療人養成推進事業選定委員会総合的所見

 このたび、大学病院連携型高度医療人養成推進事業選定委員会は本年5月に提出のあった28件の取り組みのうち、19件の取り組みを選定することを決定した。選定された取り組みについては、それぞれが充実した取り組みを行うことを期待している。

 申請内容については、概ね新たな専門医・臨床研究者養成のためのプログラム作成に向けた熱意が感じられるものとなっていたが、一部の申請に関しては、旧来の医局制度から脱しきれていないもの、大学間の連携がほとんど行われていないもの、更には連携大学間で充分な打合せが持たれていないと思われるものもあった。

 卒後臨床研修の必修化以後、我が国の医師養成環境は大きな変換の時期を迎えており、医師養成に対して大学病院の果たす役割はますます大きなものとなっている。
 選定大学を含む各大学においては、旧来の養成方法では限界があることを認識した上で、更なる教育方法の革新・見直しを行うこと、関係大学間での実質の連携を更に深められることを期待したい。

平成20年8月1日
大学病院連携型高度医療人養成推進事業
選定委員会長 荒川 正昭

-- 登録:平成21年以前 --