平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(携帯を利用した学生インスパイアプログラム)

大学・短大・高専名 函館工業高等専門学校
プログラムの名称 携帯を利用した学生インスパイアプログラム
「このままではいけない」と思っている学生たちのために
プログラム担当者 新田 一夫
(プログラムの概要)  今日の閉塞社会の中、人間関係が希薄で無気力な学生は増加し、彼らは自ら声を発することなく、その内面に日々蓄積する問題を抱えながら、ついには心の病などに至る事例も絶えない。一方で本校学生相談室の調査によると「このままではいけない」という思いを潜在的に持つ学生は多く、学生が自らを試す機会を与えるべく、学生相談室とキャリア教育センターが中心となって本プログラムの発想に至った。これは学生に働きかける手段として各自の携帯電話を利用し、各種コンテンツやプログラムを発信し、学生が自らの可能性を試す機会を与えるものである。携帯電話は今日の学生にとって最も身近な媒体であり、手許に届く情報には必ず目を向けるはずである。この取組により、閉塞感にとらわれた学生たちが自ら声をあげることを知り、自己啓発を促すことを目的とする。技術者育成を目的とする高等専門学校として、「たくましさ」を育むための学生支援である。
(選定理由)  函館工業高等専門学校においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を具体的かつ組織的に実施しており、その結果は、5年間継続されている学生の意識調査やキャリア教育センターの設置において実証されるように、大きな成果を上げていると言えます。
 また、今回申請のあった「携帯を利用した学生インスパイアプログラム」による閉塞感にとらわれた学生達の自己啓発を促す取組は、近年の学生間における携帯電話の役割や特性を上手に活用することで、「声をあげない」学生も含め学生全体へ能動的に働きかける点に特色があります。携帯の利用は、特定の科目においてすでに実績を上げていることから、それぞれの支援のプロセスが明確であり、他に見られない工夫ある取組であると言えます。
 当該学生が潜在的に問題を抱えているとの想定に立ち、早期発見・早期対応を目指す取組であり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --