平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(学生の総合的診断・ケア・サポートシステム)

大学・短大・高専名 宮崎学園短期大学
プログラムの名称 学生の総合的診断・ケア・サポートシステム
プログラム担当者 宗和 太郎
(プログラムの概要)  本プログラムは、建学の精神に基づく「学生のニーズに見合った親切な教育」を実現する10余年にわたる取組の延長上に、新たに、学生に不足するスキルをグループ・プログラム学習で仲間と共に学べるように支援していこうとするものである。
 まず、社会人としての自立へ向けて、学生生活を送る上で求められるスキルを体系化し、学生生活スキル・スタンダードを作成する。
 このスタンダードに基づき、学生は入学前から自己診断チェックを行い、課題に挑戦する。入学後は、学級主任のスーパーバイズを受け、学生は自分に不足するスキルに応じて、同じ目標を持つ学生からなるグループ・プログラム学習に、2年生チューターがついて取り組む。
 教職員はLAN上に学生個人カルテ・システムを作り、学生についての情報を書き込み、共有する。そして教育カンファレンスを行い、個々の学生のニーズに即した親切な教育を推進していく。
(選定理由)  宮崎学園短期大学においては、学生支援に関する目標等に基づき、FD活動を中心とした多様で重層的な学生支援の取組を、10年以上に渡り具体的かつ組織的に実施しており、その結果は、平成15年度「特色ある大学教育支援プログラム」に選定されたことや高い就職率、卒業時の満足度などに実証されるように、大きな成果を上げていると言えます。常に内容の見直し、組織改革などを継続して実施していることも評価できます。
 また、今回申請のあった「学生の総合的診断・ケア・サポートシステム」の取組は、近年増加しつつある学習意欲や自立心の低い消極的な学生を質の高い社会人として送り出すための学生支援であり、その内容は、学生生活スキルを項目ごとにスタンダード化し、学生の自己診断を基に、教職員の支援の下で、上級生がチューターとして参加するグループ学習によって弱点克服の方法を学ばせることにあります。それぞれの支援のプロセスが明確であり、他に見られない取組であると言えます。
 特に学生に対するチューター養成は、それ自体が学生自身に対する支援ともなり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --