平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(元気なキャンパスをつくり出す仕掛けの創出)

大学・短大・高専名 松本大学松商短期大学部
プログラムの名称 元気なキャンパスをつくり出す仕掛けの創出
“治療”から“予防”へのパラダイム転換
プログラム担当者 住吉 廣行
(プログラムの概要)  経済、精神、勉学面など最近の学生が抱える問題は多い。本学も入学前から卒業までの一貫した学生支援システムを構築し、手厚く対応している。
 しかし、現に生じている問題への“治療”的対応だけでは追いつかず、根源的な解決策としての“予防”的対応強化の必要性を感じていた。これまでの萌芽的試みに対し、理論的な裏付けを行い、もっと自信を持って推進したいとの考えが本申請の背景にある。
 大学運営への学生参画で、元気なキャンパスという雰囲気を醸し出し、その中で学生が自力で自らの課題を解決する仕組みを創出したい。
 そのため、1.学生を側面支援する職員のSD活動、2.教職員の連携強化を図る。3.湘北短大との相互点検・評価に付随した学生間交流での武者修行、4.大学と一体となって進める社会体験活動で、コミュニケーション、プレゼンテーション能力等の社会的スキルを涵養する。こうした人材の地元定着は、地域の地盤沈下防止に役立つであろう。
(選定理由)  松本大学松商短期大学部においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を6年以上に渡り具体的かつ組織的に実施しており、その結果は学友会活動の活性化や湘北短期大学との相互点検・評価活動において実証されるように、大きな成果を上げていると言えます。
 また、今回申請のあった「元気なキャンパスをつくり出す仕掛けの創出」の取組は、生じた問題への治療的対応だけでなく、予防的対応を強化するというものであり、そのために学生に負荷をかけるという発想は、他に見られない工夫ある取組であると言えます。さらに、学生を大学運営に参画させ、意欲を醸成するという点も自主性を養う上で有効であると言えます。
 特に、教職員間の連携強化と学生カルテ・データBANKの構築は、学生支援のための土台づくりに重きを置き、支援システムの基盤強化を目指すものであり、教職員の連携で学生への即時対応を可能にすることが見込める取組であり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --