平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(大学と企業の連携で育成する統合学生支援)

大学・短大・高専名 産業医科大学
プログラムの名称 大学と企業の連携で育成する統合学生支援
働く人々が求める全人格的な「将来の産業医」の養成を目指して
プログラム担当者 上田 陽一
(プログラムの概要)  産業医科大学医学部は、産業医学の振興と働く人々の健康を支える優れた産業医の養成のために設立されて今年で30周年を迎える。今回、開学以来実施してきた学生支援体制を見直し、大学と企業、ひいては地域との力をあわせた新たな統合学生支援体制を構築することによって、広い視野と豊かな人間性をもった将来の産業医を養成することを目的とする。
 具体的には、1.新入生スタータープラン:オリエンテーションおよび進路指導の連携、2.産学連携メンター制度:指導教員に加えて卒業生産業医、産業医経験教員や上級生をメンターとする多重指導体制の確立、3.インテリジェント・キャンパス21連携学生支援:学内無線LANを用いた学生支援ITセンターの設立、4.産業医を目指す女子医学生支援:女子医学生の会発足と卒業生女医の会(アリスの会)との連携、5.働く人々の健康大学宣言:学生と企業と地域が一体となった健康増進活動の支援、を実施する。
(選定理由)  産業医科大学においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を長期に渡り具体的かつ組織的に実施しており、その結果は、「産業医学現場実習」や「指導教員制度」において実証されるように、大きな成果を上げていると言えます。
 今回申請のあった「大学と企業の連携で育成する統合学生支援」の取組は、新入生の段階から産業医としてのキャリアを具体的にイメージできる機会を設け、また、卒業生産業医を通して産学連携を実現することによって優れた産業医を養成しようとするもので、貴学の特徴に配慮した優れた取組です。また、女子学生の支援、卒業生の支援も意義ある取組であると評価できます。
 全体としてそれぞれの支援のプロセスが明確であり、他に見られない工夫ある取組であり、職業に直結した一般大学等の学生支援の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --