平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(京産大発ファシリテータマインドの風)

大学・短大・高専名 京都産業大学
プログラムの名称 京産大発ファシリテータマインドの風
ファシリテーションの定着による学生支援改革
プログラム担当者 鬼塚 哲郎
(プログラムの概要)  本取組は、低単位・低意欲学生層向けキャリア形成支援科目においてこれまで蓄積された知見を学生支援領域に拡大し、中間層の学生をも巻き込んだ個の活性化と自律を支援する。キャリア形成支援科目での知見は、対象学生層の細分化されたニーズ、授業運営でのファシリテーションの有効性、科目運営におけるPDCAサイクルの有効性、の三点に集約されるが、これらをふまえた学生支援事業を下支えするための場「F工房」を開設し、ファシリテーション導入による既存の取組改善、FD/SD関連ワークショップの立案・開催・評価、および学生による学生のためのツール開発、を展開していく。「F工房」におけるプログラム開発のプロセス、開発されたプログラムが対象学生層に向けて実施されるプロセスの双方においてファシリテーション・スキルが適用されるため、同スキルの定着が学生支援領域において加速され、対象学生層における個の活性化と自律が期待される。
(選定理由)  京都産業大学においては、創立以来「人づくり」に専心され、入学から卒業、卒業後までを教職員が協働で一人ひとりの学生を人間として知的、人格的に高められるよう地道に学生支援への努力をしてこられました。特に、中長期計画「グランドデザイン」ではセクショナリズムを廃し、一拠点大学を生かしたキャリア形成支援の充実、ファシリテータマインドと学生の主体的参加体制の構築等の学生支援が行われ、これらは他の大学等の参考となるものと評価いたします。
 今回申請のあった「京産大発ファシリテータマインドの風」の取組は、これまでの蓄積を土台とし、低単位・低意欲学生層に中間層を含む学生の視点から考えられており、今後はこれらの受講率を高める工夫と全学生への相乗効果が出ることを期待いたします。さらに、今後プログラムが着実に展開され、恒常的にF工房が機能し、ファシリテーションが活用されることにより有効性が明確になることも重ねて期待いたします。
 入学から卒業までの「キャリアステップ」を意識した4年間を通じての総合的で充実した学生支援は、社会的ニーズに対応したものであり、創意工夫された企画は他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --