平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(若者の地元定着につなげる地域活動の支援)

大学・短大・高専名 松本大学
プログラムの名称 若者の地元定着につなげる地域活動の支援
地域まるごとキャンパス「地域づくり考房『ゆめ』」の実践
プログラム担当者 木村 晴壽
(プログラムの概要)  地方の小規模大学として本学は、地元の若者を教育して地元へ還すことを旨とした教育と学生支援を実行してきた。「地域」一般ではなく、地元である長野県あるいは松本市で活動できる人材を養成するための学生支援を目指し、我々は、そのための専門組織「地域づくり考房『ゆめ』」を拠点に学生の地域実践を強力に支援してきた。
 本プログラムは、地域貢献度が高いと評価された従来の取組の成果を踏まえ、地域活動のなかでも手薄だった分野を開拓することで、責任感のある即戦力に近づくことができるよう、学生を支援するための取組である。
 この取組は、地域活動支援センターの分室を中心市街地に設け、地域実践を積んだ学生に、そのスタッフとして活動する機会を与えることを大きな特長としている。公共機関と本格的に協働するための最前線基地が分室であり、学生スタッフの配置は、学生自らが支援する側に立つことを通じて責任感を醸成することを狙いとしている。
(選定理由)  松本大学においては、地域に密着した人材養成を大学の理念とし、学生支援もこれに沿ってよく整備され継続的に努力されています。地域との連携とそれを教育に結びつけるための組織(「ゆめ」)を設置され、大きな成果を上げていると判断されます。
 今回申請のあった「若者の地元定着につなげる地域活動の支援」の取組は、「ゆめ」の分室を松本市中心街に新設し、一層の地域連携を図るとともに、分室運営に学生を参画させることにより、学生の自主性を育成しようとされています。これまでの「ゆめ」の活動を発展させる意欲的な取組で、大いにその成果が期待されます。
 また、この取組は、地域連携の中で学生の教育上の支援を行う優れた取組と言えます。さらに、地域と密着した地方大学の取組のモデルとしても高く評価できます。この意味からも、他の大学等の参考となる注目すべき取組です。それだけに、今後、地元行政との連携も一層確かなものになっていくことが期待されます。

お問合せ先

高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --