平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(美大でのリエゾン型キャリア形成支援の展開)

大学・短大・高専名 女子美術大学
プログラムの名称 美大でのリエゾン型キャリア形成支援の展開
キャリアポートフォリオを携えてソーシャルデビュー
プログラム担当者 小倉 文子
(プログラムの概要)  本取組は、初等・中等教育機関、企業等と本学のリエゾン(連携)により、学生達がキャリア形成を通し社会・地域等との関係性を育む実践プログラムである。
 アートツールとして使用する美術大学の作品ファイルを、一般大学の学生の自分史、自己表現のメディアへ汎用化する試みでもある。本学は学生の表現活動の範囲拡大を目的に全学で作品ポートフォリオ制作に取組み、学生自身の社会性獲得を実現する。
 手始めに、学生の学習履歴を記録しキャリア形成を支援する電子ツールを開発し、実物と電子のキャリアポートフォリオとして学生の人間的成長の足跡を残し、教職員、卒業生、企業人との豊かな交流を促す。
 またキャリアポートフォリオを学生のピアサポートに用い、卒業後の表現者の揺籃期と、さらにそれ以降を継続支援する卒業生サポートのデータベースとしてアーティストアーカイブスに進化・発展させ、学生が社会へ繋がるリエゾン型キャリア形成支援を展開する。
(選定理由)  女子美術大学においては、学生を大学の中心に位置づけ、教職一体となり、協働して学生の成長と人間としての自立と社会的対応能力を育成するという明確な理念を有しています。
 そして、キャリア形成を一生涯を通して実現させる人間の生き方として支援するために、「学生キャリア形成推進センター」において組織的に実施し、さらに横の連携を目指しています。その結果は、地方自治体、まちの人々、NPO、企業等地域社会との協働としての作品ポートフォリオ制作により、学生の成長と社会性獲得をもたらしており、支援のプロセスも明確で、特に、美術系の学生を支援するプロセスに他に見られない新規性と独自性のある取組であると言えます。また、個々の学生の作品ポートフォリオを電子ネットワーク上に構築し、学生同士のピアサポートや教員による指導も行っています。
 さらに、4年間を通じて、小学校や中学校、高等学校でのキャリア支援とピアサポートにより、リエゾン型キャリア形成支援を展開するとともに、卒業後も含めた生涯のキャリア形成を支援する取組であり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

お問合せ先

高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --