平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(いのち・つなぐ・ちから)

大学・短大・高専名 工学院大学
プログラムの名称 いのち・つなぐ・ちから
−学生連携型地域防災拠点の構築−
プログラム担当者 佐藤 光史
(プログラムの概要)  都心と郊外に拠点をもつ理工系大学の特色を生かした学生支援として、学生と地域社会との連携により両キャンパスを地域防災拠点とする総合的な取組である。通常授業との関連の中で、学生が中心となって地域住民と協力して実用的な地域防災マップを作成する。また、災害発生時には学生の安全を確保し、安否確認が速やかにできるシステムを作ると共に、地域住民に必要かつ適確な情報を提供し、避難民の誘導に協力できる体制の構築を目指す。地域住民との連携をとおして、コミュニケーション能力が向上するとともに、社会貢献意識を育む。普通救命講習の受講や、発災対応型防災訓練と新宿駅滞留者対策訓練への参加によって、実践的な災害対応力を身に付けさせる。防災マップ作成や防災システム構築に主体的に関わることにより、問題解決能力を涵養する。本取組によって、学生は安心して大学生活を過ごせるだけでなく、社会的ニーズに対応した人間力が育成される。
(選定理由)  工学院大学においては、都心と郊外に拠点を持つ理工系大学であり、その特色を生かした学生支援を行うとともに、学生と地域社会との連携によりキャンパスを地域防災拠点と位置づけた活動を行っています。入学時におけるオリエンテーション・キャンプなどいくつかの実践のもとに、学生の資格取得も含め入学から卒業までを通じて総合的に学生支援策が構築されています。
 また、今回申請のあった学生連携型地域防災拠点の構築の取組は、授業の中で地域住民と協力して、地域防災マップを作成したり、防災訓練なども行い、実践的な災害対応力を身につけさせるものです。これらの地域住民との連携を通して、コミュニケーション能力を身につけさせ、社会貢献意識も育むことができます。社会貢献を通して社会に必要とされているという意識を持たせることは、人間力・社会人基礎力の養成につながるものと思われます。
 このプログラムは、都市型キャンパスを持つ他の大学等にとっても、都市防災の教育・研究という観点からも参考となる優れた取組であると言えます。

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高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --