平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(「出る杭」を育てる)

大学・短大・高専名 お茶の水女子大学
プログラムの名称 「出る杭」を育てる
企業で女性が輝くための学生支援
プログラム担当者 三浦 徹
(プログラムの概要)  指導的地位に女性が占める割合を「2020年までに30パーセント」にする、という目標にむけて、20年4月、内閣府は「女性の参画加速プログラム」を決定した。本プログラムは女性の指導的地位への進出を阻む壁を突破するための学生支援を学外との連携によって実行する。
 本プログラムは、大学入学後の早い時期から女性のライフスタイルを意識させることにより、企業への就職、さらに管理職への昇進をめざす学生への早期支援を行う。1.OG就活(就職活動)ネットワークと2.就職アドバイザーによる企業と学生のマッチングを行い、女性のキャリアパスのモデルを築く。3.働く力の証明となる「就活パスポート」を大学が発行し、4.企業とタイアップしてキャリア・セミナーを開講して働き続ける力、さらに管理職に必要な意識と実行力を養成する。これらにより、将来、指導的な地位で活躍する活力ある女性(出る杭)を社会に送り出す。
(選定理由)  お茶の水女子大学における学生支援に関する取組は、女子大学としての歴史や伝統を生かしてきめ細やかに配慮された理念や目標に基づいて組織的に実施されており、その結果は、90パーセントを超える就職率や、教員・公務員・研究者として優れた人材を社会に送り出している実績からも大きな成果を上げていると言えます。
 今回申請のあった「「出る杭」を育てる」における就職活動ネットワークやキャリアパスモデルを構築するという取組は、社会からの要請にこたえたものであると同時に、キャリアを巡る学生の意識や実態の分析に基づいており、さらには教育や研究不在で不毛に長期化しがちな就活期間や就職後の早期離職への対処法にもつながっていく優れた取組であり、他の大学等の参考になるところも大きいものがあります。
 特に、就活パスの発行は、就職に不安を抱きやすい学生が取り組みやすく利用しやすい提案になっており、大学が就職活動を後押しする具体的な形としてその効果が期待されるものであり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --