平成20年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(共創的コミュニティ形成による学生支援)

大学・短大・高専名 筑波大学
プログラムの名称 共創的コミュニティ形成による学生支援
学生・教職員が一体となった新たな自主的活動の創生
プログラム担当者 腰塚 武志
(プログラムの概要)  本プログラムは学生の全人格的な成長という目的を達成するために、学生・教員・職員のすべてを大学の人的資源と捉え、そのネットワークを土台として学生の主体的で多様な活動を大規模に創出させる新機軸の学生支援プログラムである。
 この仕組みの全体を「つくばアクションプロジェクト」と名づけ、そのなかで、潜在力を持ちながらも停滞感を抱いている〈中間層〉の学生を含め、あらゆる学生の自主性と社会性の育成を図る。具体的には、人材データベースを構築して学生および教職員各人の特技や関心について検索可能にし、これを活用してメンバーを募りながら、学生自身の発案による多彩な企画を実現したり、また教職員が提案した企画に学生の参加を促す。
 学生と教職員が一体となって作り出すこの共創的コミュニティにおける流動的でアクティヴな諸活動の蓄積によって、現代社会が必要とする、創造性とコミュニケーション力を備えた人材を養成する。
(選定理由)  筑波大学においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を具体的かつ組織的に実施されており、その結果は、学生生活実態調査、卒業時及び卒業後20年アンケート、さらに就職先アンケートまで多方面から幅広く学生の意向を反映できるシステムを確立され、大きな成果を上げていると言えます。
 また、今回申請のあった「共創的コミュニティ形成による学生支援」の取組は、学生の多種多様な自発的活動(T-ACT)を促進させて学生の人間力を育成するという支援プログラムであり、学生の立案に基づいたT-ACTアクションと教職員・学生の支援組織による立案に学生が参加するT-ACTプランから構成され、両者が補完的な効果を発揮しながら、このプログラムの両輪として機能するというものです。これらはそれぞれの支援のプロセスが明確であり、他に見られない工夫ある取組であると言えます。
 特に、平均群・消極群(中間層)からなる学生の満足感・充実感をより育むことができる取組であり、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --