平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(高専生テクノショップ育成)

大学・短大・高専名 呉工業高等専門学校
プログラムの名称 高専生テクノショップ育成
‐経営体験を組み込んだ新時代の進路選択支援プログラム‐
プログラム担当者 山岡 俊一
(プログラムの概要)  これからの高専生にとっては将来「被雇用者」だけでなく「起業者」となることも重要な選択肢となることに鑑み、進路選択支援の一環として学生に「経営」を体験させる仕組み「呉高専テクノショップ(KTS)」を導入する。「KTS」は法人格をもつ有限責任事業組合(LLP)であり、呉高専教職員有志出資の「KTS推進会」と「呉信用金庫」および「呉高専発ベンチャー企業」等が共同して設立する。「KTS推進会」は呉高専生提案の「高専生ショップ」の擬似設立・経営を行わせる。取扱商品は、高専の「ものづくり教育」の副産物および独自開発製品である。呉高専は、活動スペースを提供するとともに、既存のキャリア支援プログラム枠を利用した導入教育をおこなう。経営実務経験者を特任教員として雇用し、ショップ経営指導を行う。2年後からはLLP参加事業者数および出資額の増加と商品の拡充を図り、自己資金による継続実施をめざす。
(選定理由)  呉工業高等専門学校においては、教育理念に基づき教育活動と研究活動に関連性を持たせ、学生の能力向上に努めています。その結果、「科目間教員ネットワ−ク会議」の実施により、一般科目と専門科目の連携、専門科目間の連携を取ることによって、授業内容や教育プログラムの充実化を図ることで大きな成果を上げていると思われます。
 こうした取組の中で、今回申請のあった「高専生テクノショップ育成」は、現在実施されている地域社会と連携した人間力育成プログラムや、入学時から卒業までの全期間を通じて行われるキャリア形成支援(SAPAR)を、新たな視点から大きく展開させるために有効な取組と判断します。また、学生に技術関連商品の開発・販売擬似会社「呉高専生テクノショップ(KSS)」の経営と実務を担当させる等、学生にとっては「ものづくり」が実施できる良い機会だと思います。工業高等専門学校というと「ロボット」というイメージがありますが、その他のテクニックを「ものづくり」に役立てるための良い取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --