平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(地域資源と学寮を活用した人間力の育成)

大学・短大・高専名 八戸工業高等専門学校
プログラムの名称 地域資源と学寮を活用した人間力の育成
‐国際的エネルギー開発拠点等との連携による統合的学生支援メンタープログラム‐
プログラム担当者 菅原 隆
(プログラムの概要)  少子化や友人関係の希薄化により、子供達が他者との関わりの中で協調性や責任感を身につけることが難しくなってきている。このような背景のもと、国際的視野やコミュニケーション能力の育成、課題解決能力の育成に加え、人間力の育成に対するニーズが高まっている。本プログラムでは、国際的エネルギー開発拠点(ITER(イーター))やアメリカとの交流を深めようとしている三沢市・八戸市の取組等の地域資源と、学生の半数が生活している学寮を有機的に連携させることにより、放課後や休日の課外活動等を利用して地域社会と積極的な交流を図りながら学生への支援を行う。具体的には、学寮における指導寮生制度や他に先駆けて行ってきた寺子屋(先輩による学習支援)等で実績のある先輩が後輩を支援するメンター制を更に発展させ、メンターとして地域の人材をも活用することにより、上記の社会的ニーズに対応した統合的な学生支援メンタープログラムの構築を図る。
(選定理由)  八戸工業高等専門学校においては、「誠実・進取・協調」を基に、人間性の育成を基本理念とし、さらに国際的視野を持つこと、創造性の涵養、コミュニケーション能力の育成などを視点に取り入れた学習・教育目標を平成14年に掲げ、学生の教育・支援を行っています。
 今回申請のあった「地域資源と学寮を活用した人間力の育成」の取組は、学生に責任感と協調性、さらに国際的視野やコミュニケーション能力の育成等、人間力の育成に視点を置いた総合的な学生支援メンタープログラムの構築を図ろうとするもので、経験豊富なメンターが経験未熟な人に助言やアドバイスをするメンタープログラムを学生生活に導入し、学校が一体となって幅広い人間関係に対応できる学生を育成するという取組です。さらに、貴校が従来から取り入れている学科横断型プログラムに学年縦断型のメンタープログラムを導入することで、在校生のみならず卒業生や社会人等の地域資源を活用するといった展望も開けるなど、他に見られない工夫ある取組であると言えます。こうした点から、社会的ニーズにも対応できる取組と言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --