平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(進路支援対策一貫システムの構築)

大学・短大・高専名 別府大学短期大学部
プログラムの名称 進路支援対策一貫システムの構築
プログラム担当者 関谷 忠
(プログラムの概要)  本学の学生は、ほとんどが地元高校出身であり、卒業後は県内企業等への就職や大学への編入学を希望している。また、最近、就職では即戦力となる人材が求められており、パソコンやコミュニケーション能力が重視されている。これらに的確に対応するため、本学では各種進路支援対策を講じてきた。今回の内容は、地域総合科学科のこれまでの対策の充実を図り進路支援対策の一貫システムを構築するものである。主な内容は、1.大分校に進路支援プラザを新設し、進路支援の充実、情報検索のためのパソコンの整備。2.入学前の学生に対する先輩との懇談会新設、3.1年前期の進路対策講座や宿泊セミナーの充実。4.1年夏休みの基礎学力充実講座の新設。5.1年後期の進路対策講座の充実、先輩との懇談会、産官学連携のシンポジウム、教職員のFD研修新設。6.1年春休みのインターンシップ交流の新設、進路対策講座の充実。7.2年次の進路選択実践講座の新設等である。
(選定理由)  別府大学短期大学部では、意志決定・運営面で組織化が進んでおり、学生支援を行う上でも各部署との連携が整っており、本取組においても「生きる力」「人間力」を身に付けさせて学生の進路保障を実現するという意識を教職員が共有して臨んでいます。なお、SDがFDに包含されているものの、今後は個別にSDでも学生支援のための研修会を行う予定としています。また、二つのキャンパスを持つ短期大学であるため、学生への指導面に濃淡が出る心配もありましたが、創設の「進路支援プラザ」を学生が利用することにより、適正な進路指導等が適宜、相互交信により行われることになります。さらに、指導する際に用いられる学生の「電子カルテ」については、教職員の情報の共有化からは望ましいものの、個人情報管理の観点からは心配もありましたが、事前に学生・保護者から利用目的についての承認を得ていることや開示担当者や開示範囲の限定もあり、配慮されています。
 2年間を9期に分けて、学生の進路に関しての成熟過程を考慮して取組を用意した点は独創的です。入学前指導についても各高校側の理解と協力があるので導入に関しては問題ないように思えます。まだ進路のはっきりしていない1年生については「担任制」をとり、具体的に志望が定まった2年生については「ゼミ制」をとるなどで弾力的に運営されています。今後はこの取組を地域総合科学科から全学科へと展開していく計画もあり、PCの活用により、より高度化した学生支援が可能と考えられます。
 また、この取組の進行中でも(学内の)第三者による評価を行い、数値目標達成の度合い等の客観性も一部担保されています。
 以上のことから、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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