平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(地域の中で世界を感じる)

大学・短大・高専名 京都経済短期大学
プログラムの名称 地域の中で世界を感じる
‐異世代・異文化交流を通じた留学生の活躍に向けて‐
プログラム担当者 西川 宝
(プログラムの概要)  本学では、平成6年度以降、地域住民を対象に留学生による語学講座を開講してきた。受講生は延べ2千人を数え、講師を務めた留学生も80人を超えている。この講座を通して生まれた地域交流を軸に、平成16年度から「けいたん留学生交流会」を開催し、留学生が母国の音楽・衣装・言葉遊び等を紹介している。本取組では日本人学生や地域住民が日常的に国際交流を実感できる機会を提供している。一方留学生にとっては企画や運営の過程を通じて、日本語能力や社会性を高めるきっかけとなっている。以上は留学生が国内で活動するものであるが、学生が海外(ネパール)に赴き、学校建設に取組む活動も行っている。
 今回申請するプログラムでは、1.交流会の規模拡大、2.ネパール教育支援の充実、3.留学生の精神的な支援の3点を検討している。特に3.では、卒業後も在留している留学生卒業生による学生相談の実施や、ネットを使った留学生同士の交流等を推進する。
(選定理由)  京都経済短期大学においては、全学生の2割が留学生であるという実態の中で、学生支援に関する独自な目標を掲げ、12年以上にわたり、具体的・組織的な取組を実施しており、その成果は地域を対象とした「留学生による語学講座」や「けいたん留学生交流会」を通して実証されています。
 また、今回申請のあった「地域の中で世界を感じる−異世代・異文化交流を通じた留学生の活躍に向けて−」の取組は、今日までの成果を基に、留学生支援を単なる留学生補助に留めるのではなく、留学生が自ら発信することで、学力と社会性を図ること、併せて日本人学生と手を携え、相互理解を深めて自信を持って学生生活を送ること、さらに、地域に国際交流の輪を広げること等、目標も理解しやすく、支援の方法もプロセスも明解で、優れた取組であると言えます。
 特に、留学生自身が企画・立案する地域との交流会は、学生が主体的に関わることが必須であるため、それぞれの学生が潜在的に抱えている問題を早期に発見し、解決を目指すのに有効な手段であり、他の大学等の参考となる取組と言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --