平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(学びあい・支えあいの地域教育の拠点の創生)

大学・短大・高専名 沖縄大学
プログラムの名称 学びあい・支えあいの地域教育の拠点の創生
‐地域ぐるみで「共創力」を育む学生支援‐
プログラム担当者 山門 健一
(プログラムの概要)  本学は「地域に根ざす」ことを基本理念とし、「競争力(知識量)よりも共創力(参画意欲)」との教育方針に基づき、2,000名程度の多様な学生が在籍している。しかし沖縄の状況を反映して、中途退学率が高く、学生支援のニーズが極めて高い。そこで本学の小さな規模を活かし、教職員と学生が共創して「学生ユイマール」(相互扶助)の場を広げ、学生たちが「学びあい」「支えあい」を実現する「地域教育モデル」を確立したい。「地域教育力再生」という社会的ニーズにも応えるために、多様なピアサポート制度を活用した学生参加型の「地域教育」を実践してゆく。「大学教育」も「地域教育」の一環であると位置づけ、学生同士が学びあい、支えあう共創活動をキャンパスの内外で展開し、沖縄本島南部を中心とする地域全体をキャンパスの場とする構想である。「地域教育センター」の新設によって、地域ぐるみで「共創力」を育む学生支援を実践することを試みる。
(選定理由)  沖縄大学においては、学生支援に関する目標等に基づき、学生支援の取組を近年、実際的かつ組織的に実施しており、その結果は学生生活支援室の設置や奨学金支給学生の増大、障害学生支援において実証されるように成果を上げていると言えます。
 今回申請のあった「学びあい・支えあいの地域教育の拠点の創生—地域ぐるみで『共創力』を育む学生支援—」の取組は、沖縄という地域事情に照らして基礎学力の低い学生、就職意識の薄い学生、中途退学したり、卒業後に地元で無業者となる可能性を秘めている学生への支援に関して、「学生の学生による学生のための支援」とうたわれているように学生の参画を得て、全学的に組織的裏づけをもって実施しようとするもので、効果が期待される意欲的な取組であると言えます。
 とりわけ、本取組の実施に当たって、個々の取組の要素の一つ一つを見れば新規性に富むとは言えなくとも、総合的に見て、地域のニーズを踏まえて、地域資源とのつながりを最大限に活用しつつ必要な要素を盛りこんでいる点や、評価に当たっても学生による評価委員会を構成するという点など、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --