平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(健康で規則正しい生活が勉強する学生を創る)

大学・短大・高専名 畿央大学
プログラムの名称 健康で規則正しい生活が勉強する学生を創る
‐健康・運動・栄養・生活リズムを学び、創出する自律型学生支援プログラム‐
プログラム担当者 渡辺 幸重
(プログラムの概要)  本学は「健康と教育」の分野で人間性豊かな専門職業人の養成を行っている。近年、夜更かしをしたり朝食をとらない若者が増え、生活のリズムの乱れが学業に影響するケースがみられる。この問題は、本学健康科学部が教育研究の対象とする健康・運動・栄養の分野にわたっており、また学校教育でも子どもの不規則な生活が問題視されていることから、教育学部にとっても強い関連性がある。そこで、学生が自分自身の健康や食事(栄養)、身体機能(運動)、生活のリズムを客観的データとして把握・分析し、あるべき生活の姿を追究できる環境を全学的に整備することで、規則的で健康的な生活を確立し、将来活躍する専門分野および関連分野に関する知識や姿勢を身をもって学べるよう、本学の学生支援機能を充実させる。それを保証するシステムが「畿央大学総合支援システムKiTss」であり、その一環として、「健康支援システム」を構築する。
(選定理由)  幾央大学においては、「幾央大学総合支援システムKiTss」により、社会ニーズや学生のニーズに基づき、大学全体として一元的な管理の下に学生支援に取り組んでいます。しかし、大学新設から間もないこともあり、学生支援に関わる教職員の研修や評価体制に不十分な部分がまだあり、学生支援の基本的な取組に不十分な点も認められます。
 しかしながら、今回申請のあった「健康で規則正しい生活が勉強する学生を創る」の取組は、健康・運動・栄養・生活リズムに基づき、大学全体として総合的な構想の下で学生支援が行われていることがうかがえます。本取組はその一部がすでに健康科学部及び教育学部の各学科の教育内容として実施されているところから、学生支援上のプロジェクトという以上に、学科の教育課程に直結した教育支援プロジェクトの趣が強いとも言えますが、そのことが本取組の意義や内容を損なうものではないと考えます。
 学生の健康面や身体機能・食事・生活パターンなどの情報を総合支援システムにより一元的に管理することは、学生が潜在的に抱えている問題を早期に発見し、早期に解決することに役立つものと考えられます。大学の規模等の条件により、本取組がそのまま他の大学等の参考となるとは言い切れませんが、特定の学生たちに限定されるにせよ、有効性のある優れた取組であると評価できます。

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-- 登録:平成21年以前 --