平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(健康の自己管理能力を養う食育支援)

大学・短大・高専名 東北福祉大学
プログラムの名称 健康の自己管理能力を養う食育支援
‐生きる力を確かなものにする青年期の食育実践プログラム‐
プログラム担当者 福冨 哲也
(プログラムの概要)  本取組は、学生自らに食行動の改善点を見出させ、望ましい食生活実践を通して健康の自己管理能力を確たるものにさせることをめざす。この能力は体、心、社会的な面、精神の全てにおいてバランスがとれたウェルビーイングな状態を創出する生きる力を意味する。農業体験「自産自消」などの独自プログラムによる学習機会を得、学生個々の食の営みの自立、食の個人文化の醸成、食の感性の陶冶を可能にし得るものと考える。食育を機軸にした健康教育の取組は、国策と連動した社会ニーズの高い取組であり、かつ取組の成果は地域社会に還元でき、社会的貢献度も高い。異なる環境下で一人暮らしを余儀なくされた学生や体育会系部活動を行っている学生、アレルギーを持つ学生、留学生、身体に障害のある学生を対象にした食育による心身の健康管理援助や快適な食生活環境構築の多面的な支援は学生ニーズに対応しており、共通課題を有する他大学のモデルになり得よう。
(選定理由)  東北福祉大学においては、学生支援に関する明確な理念や目標を持ち、基本的な取組がなされて成果が上げられており、特に健康観についての意識向上を目指す取組において独自の成果が見られると言えます。
 また、今回申請のあった「健康の自己管理能力を養う食育支援」の取組は、食育を中心に据えて学生に自己自身を省みさせ、健康を梃子にして自己管理能力を付けさせ、そのことを通じて、心・体・社会の3面にわたった生きる力を育むことを意図したもので、独自の発想に基づくものであり、また、従来からの取組を踏まえており、成果を期待し得るだけの計画性を持っていると言えます。
 特に、学食での食育支援連動システムと一人暮らし学生に対する食育支援プログラムは、学生の健康面の支援として有効であるだけでなく、学生の自己管理能力を育む点からも期待できる内容となっており、また、学生が地域農業者との協働をも交えつつ、学食の残飯等から作った有機肥料を活用して農作物を栽培・収穫し、それを食する「自産自消」の取組は、学生に、農事や食物、労働や協働への理解を促し、自然や社会性の意義を認識させる点でも成果を上げ得ると言え、他の大学等にとっても参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --