平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(総合的人間関係力を涵養する学生支援)

大学・短大・高専名 山口県立大学
プログラムの名称 総合的人間関係力を涵養する学生支援
‐大学と地域で作るプレ社会における実践的トレーニング‐
プログラム担当者 田中 マキ子
(プログラムの概要)  本プログラムは、昨今の大学生の人と関わる力の低下を学生個々の能力の低下ではなく、生活経験や社会体験の不足から来るものと考え、学生支援の観点からその経験を補っていくことを目的としている。大学及びそれを取り巻く地域社会を現実の社会の前段階であるプレ社会ととらえ、このプレ社会において、学生が大学や地域社会の要請に応えて様々な取組を行うことによって、学生同士は言うまでもなく世代や職種の異なる多くの人々と関わり、体験を通じて自主・自立の精神を養い、総合的人間関係力を身につけることが狙いである。これらの取組は、学生を大学のゲストではなくスタッフとしてとらえるジュニアTA制度によって支えられる。特に、本学の校是「地域社会との共生」の実現のため、大学内に専門のコーディネート機関を設置して積極的に地域との連携をしていくことにより、地域社会にも活力を与えるという双方向性を持つ。
(選定理由)  山口県立大学においては、平成18年4月に新しい大学として改組し、地域に密着しつつ、自主・自立した精神に立脚して「総合的人間関係力を持った人材」を送り出すべく学生支援を組織的に行っている点が評価されます。
 また、今回申請のあった「総合的人間関係力を滋養する学生支援」における「学生の地域サービス」・「ちょっと聞いてよBox」の取組は、学生の社会性の向上、悩みのある学生の早期発掘及び支援など問題解決までのプロセスが明確であり、他に見られない工夫ある取組と言えます。「ジュニアTA制度」はすでに他の大学でも取り扱われており新しさは見出されませんが、学生アルバイトとの違いを明確にし、貴学が目標としている総合的人間関係力の向上に資する制度に発展させることを期待します。
 地域との密接な連携により、「小さな社会(プレ社会)」を形成し、学生の「人と関わる力」を養成する貴学の視点は、地方型小規模大学等に対して多くの示唆を与え参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --